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1億円の資産運用方法おすすめ7選!リタイアは可能?利回り別シミュレーションも紹介!

「資産1億円があったら、資産運用をするべきなのかな?」

「せっかくの資産1億円だから、効率良く運用したい!」

日本国内で資産1億円を持っている方は全体の約2%だと言われています。

多額の資産を手にすると、今後どのように活用していけば良いのか迷ってしまうでしょう。

資産運用をするにしても、さまざまな方法から自分に合ったものを慎重に選びたいと感じるはずです。

本記事では、資産1億円の運用を考えている方のために、おすすめの運用先や運用を成功させるポイントについて徹底解説しています。

また、これから資産1億円を目指す方のために、資産の作り方も解説しています。

ぜひ最後まで読んで、今後の資産形成にお役立てください。

1億円の資産運用方法診断チャート
  • 貯金だけで資産1億円を作るのは難しい
  • 資産1億円を手にしたらハイリスクな商品に手を出してはいけない
  • 資産1億円があればFIREセミリタイアも選択肢に入れられる
  • 一般人が資産1億円を作るには長期運用複利効果の活用が必須
  • 資産1億円で暮らせるのはおよそ23年
目次

60歳までに貯金1億円が貯まる人の割合は限りなく少ない

多くの方が定年退職する60歳までに、貯金が1億円貯められる方はどれほどいるのでしょうか。

不可能ではないにしても、実際に1億円を貯められる方は限りなく少ないと言わざるを得ません。

以下のグラフの、2020年の男女別・学歴別の生涯賃金を見てください。

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」を参考に作成、単位:百万円)

これによると男性の生涯年収は中卒1億9,400万円、高卒2億500万円、高専・短大卒2億960万円、大学・大学院卒2億6,190万円でした。

それに対し女性は中卒1億4,610万円、高卒1億4,960万円、高専・短大卒1億7,250万円、大学・大学院卒2億1,240万円となっています。

性別や最終学歴で差はあるものの、おおよそ1億5,000万円〜2億円と考えると、1億円は生涯賃金の約半分の金額です。

例えば大学新卒の22歳から60歳までの39年間で1億円を貯金しようとした場合、以下のように毎月21.4万円を積み立てる必要があります。

年齢や経験によって徐々に年収が上がると考えたとしても、あまり現実的な金額ではありません。

ただし、ここで資産運用を利用すれば少し事情が変わってきます。

同じく39年間、利回り5%で資産運用ができた場合は、なんと毎月7.1万円の積み立てで1億円に到達する計算です。

このように、60歳までに資産1億円を作るには貯金だけでなく資産運用も必要と言えるでしょう。

1億円運用のシミュレーション

貯金や資産運用で達成した1億円をさらに資産運用に回した場合、どれだけのリターンが期待できるのでしょうか。

想定利回りと、経過年数ごとの資産増加額は以下の通りです。

年数/利回り1%3%5%7%10%
1年1003005007001,000
3年3039271,5762,2503,310
5年5101,5932,7634,0266,105
10年1,0463,4396,2899,6721億
5,937
20年2,2028,0611億
6,533
2億
8,697
5億
7,275
〈単位:万円〉

このように見てみると、十分な元手があるからこそ効率の良い運用ができるとも言えるでしょう。

1億円のまとまった資産があるため、利回り1%のローリスクローリターンの運用でも1年で100万円もの増額が見込めます。

1億円の資産運用におすすめの方法

1億円の資産運用方法診断チャート

1億円の資産運用で前項のようなリターンを得るためには、どのような方法で運用すれば良いのでしょうか。

1億円のように大きな資産を持つ方には、主に以下7つの運用方法がおすすめです。

それぞれの投資対象の特徴と、メリット・デメリットについて確認していきましょう。

株式

株式の運用では、以下の2つの方法で資産を増やせます。

  1. 配当や株主優待を得る
  2. 売却益を得る

株式を保有していると、配当や株主優待が受けられるのが魅力でしょう。

株主優待は企業によってさまざまなバリエーションがあり、商品券や日用品など、生活費の助けになるものも多くあります。

売却益とは、株式の売買によって生じる差益のことです。

株式の価格が購入時よりも高くなったタイミングで売却し、差益を得ます。

株式運用でのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
・配当や株主優待を得られる・売却益を狙える
・銘柄の選択肢が豊富
・ハイリスクハイリターンな運用である
・企業が倒産するリスクがある
・銘柄の選定に知識や経験が必要

資産1億円があれば、さまざまな銘柄に分散投資をすることも可能です。

例えば、景気の動向に影響されやすい銘柄を「景気敏感株」、反対に景気に左右されづらい銘柄を「ディフェンシブ銘柄」と呼ぶことがあります。

景気敏感株ディフェンシブ銘柄
・鉄鋼
・化学
・機械 など
・食品
・医薬品
・通信
・トイレタリー など

景気拡大局面ではリターンをもたらしてくれる景気敏感株ですが、ひとたび景気後退局面に入れば下落スピードが早く、精神的負担にもなりかねません。

そのような事態に備え、ディフェンシブ銘柄も保有しておくとリスクヘッジにつながるでしょう。

債券

債券とは国や地方自治体、企業などが資金調達のために発行する有価証券のことです。

発行体の違いにより、以下のように呼び方が異なります。

国債国が発行する債券
地方債地方自治体が発行する債券
社債民間企業が発行する債券
外国債券(外債)通貨や発行体が海外である債券

債券は満期を迎えると元本、もしくはあらかじめ約束された金額を受け取ることができ、比較的安定的に運用できるのが特徴です。

保有期間中は利息が受け取れ、途中で売却して差益を得ることも可能です。

債券運用でのメリット・デメリットは、以下の表にまとめています。

メリットデメリット
・比較的安定して運用できる
・満期には元本もしくは約束された金額が戻る
・リターンが小さい
・途中換金は元本割れの可能性がある

為替変動のリスクを許容できるなら、外国債券での運用もおすすめです。


日本
国債10年

アメリカ
国債10年

オーストラリア
国債10年
年率:0.63%年率:4.31%年率:4.26%
Bloomberg参照|2023年8月23日現在〉

外国債券は日本の債券に比べると金利が高く、併せて保有することでリスクヘッジにもなるでしょう。

投資信託

投資信託とは、プロの「ファンドマネージャー」が管理・運用する金融商品です。

個人投資家から集めたお金をまとめ、株式や債券などに投資して運用します。

投資信託の主な投資対象は以下の通りです。

国内先進国新興国
株式日本企業の株式先進国企業の株式新興国企業の株式
債券日本債券先進国債券新興国債券
REIT(不動産)国内不動産先進国の不動産新興国の不動産
コモディティ金や原油、穀物などの商品

この他に、上記の資産を複数組み込んだバランスファンドと呼ばれるものもあります。

銀行や証券会社に口座を開設すれば100円程度の少額から運用を始められるので、運用経験があまりない方でも安心して始められるでしょう。

投資信託運用のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
・少額から資産運用が始められる
・管理・運用をプロに任せられる
・商品のバリエーションが豊富
・手数料がかかる商品もある
・元本割れリスクがある

投資信託の運用は2014年に一般NISAが、2018年からつみたてNISAが開始されたことでも注目を集めるようになりました。

一般NISAとは?

一般NISAとは、2014年1月に始まった少額投資のための非課税制度で、株式・投資信託などの投資から得られる配当金・分配金・譲渡益が非課税になります。

年間120万円が投資上限で、最長5年間非課税で運用できます。

(※2023年で終了となります)

つみたてNISAとは?

つみたてNISAとは、2018年1月に始まった「長期」「積立」「分散投資」を支援する非課税制度です。

対象の投資信託から得られる分配金・譲渡益が非課税になります。

年間40万円が投資上限で、最長20年間非課税で運用できます。

(2023年で終了となります)

さらに2024年からの「新しいNISA」では投資可能期間の期限が撤廃され、年間投資額・最大投資額も大幅に引き上げられる予定です。

このような税制優遇制度を活用するためにも、投資信託での運用も検討してみましょう。

ヘッジファンド

ヘッジファンドとは、さまざまな投資手法を採用することにより、相場が上昇しても下落しても利益を出すことを目指すオルタナティブ投資の1つです。

オルタナティブ投資とは?

オルタナティブは「代わりの」という意味で、オルタナティブ投資とは新しい投資対象や投資手法を意味しています。

上場株式や債券などの伝統的な資産に投資をするのではなく、商品・先物・オプションなどが投資対象です。

投資家から資金を集めて運用する仕組みは一般的な投資信託にも似ていますが、以下のような点が異なっています。

ヘッジファンド一般の投資信託
募集形式私募公募
投資家層機関投資家
富裕層
幅広い層
(初心者も含む)
最低投資額高額
(1,000万円以上)
少額
目指す運用相場がどのように動いても利益を出す相場の動きに応じて利益を出す

平均して10%前後と高い利回りが期待できますが、最低投資額が1,000万円以上に設定されている商品が多く、投資層は限られます。

そもそもヘッジファンドは限られた投資家だけが投資する「私募投資信託」なので、情報が出回りにくいことも覚えておくと良いでしょう。

また、ヘッジファンドでの運用はハイリスクハイリターンになる傾向があり、余剰資金が潤沢にあっても注意が必要です。

以下のメリット・デメリットについてよく理解したうえで、利用を検討するようにしてください。

メリットデメリット
・大きなリターンが期待できる
・管理・運用をプロに任せられる
・一般にない金融商品が出回ることもある
・最低投資額が高額
・私募のため情報収集がしにくい
・ハイリスクハイリターンになりやすい

不動産投資

不動産投資とは、アパートやマンションなどの不動産を貸し出して収入を得ることです。

空室リスクはあるものの、継続的な家賃収入は大きな魅力になるでしょう。

また、保有している不動産を売却することで売却益を得ることもできます。

ヘッジファンドと同様に、潤沢な資金があるからこそ挑戦できる投資方法の1つです。

特筆すべきなのは、税制面でのメリットでしょう。

不動産投資で節税できるのは以下の3つです。

  • 所得税・住民税
  • 贈与税
  • 相続税

まず所得税・住民税については、給与所得や事業所得と損益通算をすることで節税になります。

また、贈与税と相続税を計算する際にはその不動産の時価ではなく「相続税評価額」で算出する決まりです。

相続税評価額は時価よりも20%程度低い金額になるので、その結果税金も安くなります。

メリットデメリット
・継続的に収入が得られる
・税金対策ができる
・空室リスクがある
・管理に手間やコストがかかる

ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングは「融資型クラウドファンディング」とも呼ばれ、お金を借りたい企業がインターネットを通じて資金調達を行う仕組みのことです。

投資家は企業にお金を貸し、その分の利息を受け取れます。

企業の資金調達といえば銀行で融資を受けるのが一般的ですが、審査によって融資を断られることも珍しくありません。

その点ソーシャルレンディングは銀行ほど審査が厳しくないため、スタートアップ企業などの資金調達の方法として注目を集めています。

期間満了までは解約ができない不自由さもありますが、そのぶん管理や情報収集の手間はかかりません。

短期・少額での取引が可能なわりに、リターンが大きくなりやすいのも魅力でしょう。

ただし、リターンが大きいぶんリスクも大きくなりやすい点には注意が必要です。

メリットデメリット
・管理・情報収集の手間がかからない
・短期・少額での取引も可能
・期間満了までは解約できない
・ハイリスクハイリターンな運用になる

プライベートバンク

プライベートバンクとは、富裕層を対象にしたスイス発祥の金融機関です。

資産運用に限らず、税金対策などのお金に関するサービス全般に対応し、オーダーメイドのサポートが受けられます。

さらには人生全体を設計する「非金融サービス」も充実しており、富裕層限定の特別なサービスと言えるでしょう。

プライベートバンクの主なサービスは以下の通りです。

金融サービス非金融サービス
・ポートフォリオの提案
・投資信託や有価証券の管理・運用
・資産継承のアドバイス
・税務アドバイス
・事業承継に関するアドバイス
・相続対策として生命保険の提案
・ブラックカードの発行
・高級ゴルフ場の提供
・受験・留学・経営者教育などの教育サービス
・高度医療・高級介護サービスの紹介
・オーダーメイド旅行の斡旋
・宝石や絵画などのオークション代行

日本円で5,000万円、米ドルで100万ドル程度の資産を持っていることが条件なので、資産1億円を持つ方であれば資産運用先の選択肢になるでしょう。

ただし利用には審査があり、資産基準を満たしていれば必ず利用できるというものではありませんので注意してください。

メリットデメリット
・オーダーメイドのサポートが受けられる
・お金に関する包括的なサービスを受けられる
・多様な非金融サービスが受けられる
・資産の基準が厳しい
・利用には審査が必要
・手数料が高い

1億円の運用を成功させるポイント

1億円の資産運用を成功させるポイント

1億円の運用は金額が大きいだけに、失敗すれば損失も大きくなってしまいます。

運用を成功させるには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。

以下のポイントをそれぞれ確認していきましょう。

余剰資金で運用を行う

資産運用は、必ず余剰資金で行うようにしてください。

生活資金や使う予定のある資金を運用してしまうと、損失が出た場合に生活が回らなくなったり、人生のマネープランが狂ってしまう可能性があります。

以下に当てはまる資金は預貯金など、元本が確保された状態にしておきましょう。

預貯金などで確保しておくべき資金
  • 当面の生活に必要な資金:毎月の生活費の半年〜1年分
  • 数年後の使い道が決まっている資金:子供の教育資金、リフォーム資金など
  • 万が一の際に必要な資金:病気やケガで入院・通院する際の医療費など

ポートフォリオを組んで分散投資を行う

1億円の資産運用を行う際は、ポートフォリオを作成するようにしましょう。

ポートフォリオとは、投資対象となる資産の配分や比率のことです。

ポートフォリオを作成して運用することで分散投資になり、リスクヘッジができます

分散投資とは?

分散投資とは、値動きの異なるさまざまな資産を組み合わせてリスクヘッジを行うことです。

複数の国や地域の資産を持つ「地域分散」、複数の金融資産を持つ「資産分散」、取引のタイミングを分散する「時間分散」の考え方があります。

また、異なる資産を組み合わせたポートフォリオを作成することによって投資家一人ひとりに適切なリスク・リターンの運用が可能です。

ハイリスクな商品に手を出さない

潤沢な資産があるからといって、極端にハイリスクな商品に手を出すのは厳禁です。

株式などのハイリスクな金融商品というのは、通常はリスクが大きくなるにしたがってリターンの平均値も高くなります。

ところが、特にハイリスクとされるFX(外国為替証拠金取引)暗号資産などの商品は、リスクの大きさに対してリターンが大きくなるわけではありません。

むしろ大きな損失を出す可能性が高いので、安易に手を出さないでください。

資産1億円を手にすると聞こえの良い運用話が舞い込むことも多いので、十分に注意しましょう。

資産1億円でどんな生活ができる?

資産1億円を達成したばかりの方、これから達成しようとしている方にとっては、資産1億円でどのような生活ができるのか気になるところではないでしょうか。

ここでは資産1億円を保有していることで叶えられる、人生の選択肢を3つご紹介しています。

ぜひ今後の資産形成へのモチベーションや、ライフプランの参考にしてみてください。

ゆとりある老後を過ごせる

資産1億円があれば、ゆとりある老後を過ごせるでしょう。

ただし、これは1億円をそのまま取り崩していくのではなく、資産運用も併用した場合の話です。

老後のゆとりある生活には夫婦で毎月35万円が必要と言われています。

これは1億円を取り崩していくと、23年で資産が底を尽きる計算です。

今は人生100年時代と言われています。

もし60歳で定年退職をした場合、83歳で資産が尽きてしまうのでは不安でしょう。

前述の通り、資産1億円を資産運用に回せば利回りが3%でも年間300万円のリターンが得られます。

ここに年金を足せば資産を大きく取り崩す必要がなくなり、気持ちにも余裕のある老後を過ごせるでしょう。

FIREを選択肢に入れられる

資産1億円があれば、生活水準によってはFIREも選択肢に入れられるでしょう。

FIREを実現するためには、一般に年間にかかる生活費の25倍の資産が必要と言われています。

資産1億円なら、年間に使える生活費は400万円です。

この25倍という数字は、「4%ルール」がもとになっています。

4%ルールとは?

4%ルールとは、年間の生活費の25倍の資産を4%で運用すれば、運用益だけで生活費を賄えるという考え方です。

1億円を4%で運用すれば年間400万円の運用益が得られるので、生活費を400万円以内に抑えられれば元本を取り崩す必要がありません。

子供の教育費や家のリフォーム資金などの心配がなければ、FIREを考えても良いでしょう。

セミリタイアが可能になる

セミリタイアとは、早期退職をした後でアルバイトやパートなど比較的負担の少ない仕事を続けている状態のことを言います。

仕事をして社会との関わりは保ちつつ、趣味や家族との時間も確保できるでしょう。

さらに、FIREに比べて必要な資金が少ないのも魅力です。

資産1億円があれば、セミリタイアは十分に可能でしょう。

資産1億円の作り方

ここでは、資産1億円の作り方について解説していきます。

資産1億円があれば、FIREやセミリタイアなど、人生の選択肢もかなり広がることがわかりました。

前述のように資産運用を行うことを前提として、さらに押さえておきたいポイントについてまとめています。

それぞれ確認していきましょう。

支出を削減して余剰資金を作る

資産1億円を達成するためにまず取り組むべきことは、支出を削減して余剰資金を作ることです。

遠い道のりに思えるかもしれませんが、日々の節約で少しでも余剰資金を作り、資産運用に回すことで効率的に資産が積み上がります。

特に固定費の削減は、一度行えば節約効果が継続するのでおすすめです。

以下の方法を試してみてください。

  • 家賃が安い物件へ引っ越す、もしくは家賃交渉をする
  • ガス・電気料金のプランを見直す
  • スマホの料金プランを見直す、格安SIMに乗り換える
  • 生命保険を見直す
  • 不要なサブスクを解約する

長期運用を行う

資産1億円を達成するためには、長期運用を心がけましょう。

早く資産を作りたいからといって、大きなリターンが狙える資産に資金を注ぎ込もうとするのは危険です。

リターンが狙える資産はリスクも高く、状況によっては大きな損失を出すことにもなります

時間をかけて、少額をコツコツ積み立てていきましょう。

取引のタイミングを分散する時間分散にもなり、大きなリスクを取らなくても着実に利益が積み上がっていくでしょう。

複利効果を利用する

資産1億円を目指す際、複利効果を利用しない手はありません。

複利効果とは?

まず複利とは、発生した利子も含めた金額を元金とし、その金額をもとに次の利子を計算する仕組みです。

複利効果とは、元金が大きくなるにしたがって、利子もどんどん大きくなる効果のことを言います。

節約によって生まれた余剰資金を長期間積み上げた場合、かなり利益が出やすい状態になります。

ここで利益が出たことに喜んで、利益分を趣味やごほうびに使ってしまうのはもったいない行為です。

利益も元本に加え、そのまま資産運用を続けてください。

複利効果で資産が増えやすくなり、より早期に資産1億円を達成できるでしょう。

資産運用はプロに相談するのもおすすめ

1億円の資産運用に迷ったり、不安に感じることがあったりした場合は、プロに相談するのもおすすめです。

ここまで本記事で解説してきたポイントも踏まえ、より投資家一人ひとりの状況に合わせた提案をしてくれます。

銀行・証券会社、もしくはIFAに相談すると良いでしょう。

それぞれの特徴について確認していきます。

銀行・証券会社

資産運用の相談先としてまず考えられるのが、銀行・証券会社です。

銀行では投資信託や保険を、証券会社では株式やヘッジファンドなども取り扱っています。

資産運用の仕組みから個別の商品の内容まで、丁寧に説明してくれるはずです。

ただし注意が必要なのは、銀行や証券会社の担当者は、あくまでも営業活動の一環として相談に乗ってくれていることです。

担当者には販売ノルマがあるので、金融商品の購入に至るよう話を進めることが多いでしょう。

また、銀行や証券会社では自社で取り扱う商品しか販売できないので、商品ラインナップが限られてしまいます。

提案された商品が自分の目的や希望に合うものなのか、見極める目を持つ必要があります。

IFA

より幅広い商品を扱う場所で相談したい場合は、IFAを頼ると良いでしょう。

IFAとは?

IFAは独立系ファイナンシャル・アドバイザーとも言い、資産運用のアドバイス・金融商品の販売を行う専門家です。

特定の金融機関に所属せず、個人やIFA法人との業務委託などで活動しています。

IFAは複数の金融機関と業務委託契約を結んでいるのが一般的なので、さまざまな金融商品を比較・検討できます

また、販売ノルマがないので、中立的な立場から顧客本位の提案をしてくれる可能性が高いです。

基本的には相談料が無料のIFAですが、2回目以降の相談や、商品の購入に関係のない相談には料金がかかる場合があるので注意してください

よくある質問

資産1億円あったら何年暮らせる?

老後にゆとりある生活を望む場合、資産1億円で暮らせるのはおよそ23年です。

老後のゆとりある生活には夫婦で毎月35万円が必要と言われているので、以下のような計算になるからです。

年間生活費:35万円×12ヶ月=420万円

1億円÷420万円=23.8年

もし60歳で定年退職をした場合、83歳で資産が尽きてしまうのは少し不安かもしれません。

資産運用を活用して、少しでも資産の寿命を伸ばす工夫をしましょう。

資産1億円あったら運用するべき?

資産1億円があったとしても、資産運用の活用をおすすめします。

預貯金などの元本が保証された金融商品は安心だと感じるかもしれませんが、実際にはインフレによって資産が目減りする可能性があります。

インフレによる目減りを補うのにハイリスクハイリターンな資産運用をする必要はないので、1%〜3%の利回りを目指して資産運用を始めてください

とはいえ、いきなり資産1億円を運用することに不安を感じる方も多いかもしれません。

まずは本記事でご紹介した運用を成功させるポイントを確認しましょう。

  • 余剰資金で運用を行う
  • ポートフォリオを組んで分散投資を行う
  • ハイリスクな商品に手を出さない

それでも不安な場合は銀行・証券会社、IFAなどの専門家にも頼るようにしてください。

資産1億円は何で運用するのがおすすめ?

資産1億円は、以下の方法で運用するのがおすすめです。

  • 株式
  • 債券
  • 投資信託
  • ヘッジファンド
  • 不動産投資
  • ソーシャルレンディング
  • プライベートバンク

また、どの方法で運用する場合でも、分散投資を行うのが鉄則です。

複数の投資先を組み合わせてポートフォリオを組み、リスクヘッジを行いましょう。

1億円の資産を運用したらリタイアできる?

1億円を資産運用に回せば、完全なリタイアも選択肢に入れられます。

想定利回りごとのリターンは以下の通りです。

利回り3% → 300万円

利回り5% → 500万円

利回り7% → 700万円

利回り10% → 1,000万円

利回りが3%でも、年間300万円ものリターンが得られます。

ここに年金を足せば資産を大きく取り崩す必要がなくなり、気持ちにも余裕のある老後を過ごせるでしょう。

資産1億円を効率良く運用して人生の目標を叶えよう!

本記事では、資産1億円のおすすめの運用先や、一般の方が資産1億円を作る方法をご紹介してきました。

資産1億円を運用するとなると大きな不安を感じる方もいるかもしれませんが、ポイントを押さえておけば難しいものではありません。

また、資産運用を併用することで、一般的な会社員の方でも大きな資産を作れる可能性が十分にあります。

以下に本記事での重要なポイントをまとめておきますので、ぜひ参考にしてください。

  • 株式
  • 債券
  • 投資信託
  • ヘッジファンド
  • 不動産投資
  • ソーシャルレンディング
  • プライベートバンク
  • 余剰資金で運用を行う
  • ポートフォリオを組んで分散投資を行う
  • ハイリスクな商品に手を出さない
  • 支出を削減して余剰資金を作る
  • 長期運用を行う
  • 複利効果を利用する

資産運用を味方につければ、人生の選択肢は格段に広がります

これまで経済的な理由から断念していた職業や趣味にも、改めて挑戦できるかもしれません。

ぜひ資産1億円を効率良く運用して、人生の目標を叶えていきましょう!

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