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FXのレバレッジは最大何倍?資金の計算方法などについてわかりやすく解説

  • FXのレバレッジは何倍までかけれるのか知りたい
  • レバレッジの適正倍率や失敗しないやり方は?

上記のように考えている方も多いのではないでしょうか。

FX取引では、レバレッジを上手に活用することで、少ない資金で大きな取引を行うことが可能です。

本記事では、FXのレバレッジについて概要やリスクを説明したうえで、レバレッジを上手に活用する方法について紹介します。

最後まで読むことで、FXのレバレッジ取引の危険性や、安全に取引するための適正なレバレッジが分かります。

レバレッジの倍率の計算方法や、レバレッジごとの必要証拠金、1pipsごとの損益の違いまであわせて解説するので、ぜひ最後までお読みください。

この記事を読んでわかること

  • FXのレバレッジ取引のリスク
  • FXのレバレッジ取引で失敗しない方法
  • FXのレバレッジ取引に必要な資金
目次

FXのレバレッジは最大で何倍までかけられる?【国内・海外】

FXのレバレッジは、国内は金融庁の規制により25倍までと決まっていますが、海外では無制限のFX会社もあります。

FX取引では、レバレッジを上手に活用することで、少ない資金でも大きな利益を狙えますが、当然リスクも高くなるため注意が必要です。

FXの安全なレバレッジは何倍までOK?

FXの安全なレバレッジの倍率は、3倍から5倍だと一般的に言われています。

5倍までであれば、ロスカットの可能性が低く抑えられるからです。

下記図は、米ドル/円130円の取引でロスカットまでの値幅です。

参照:ヒロセ通商

レバレッジ5倍だと20円の値幅まで耐えられますが、25倍だとわずか0.3円動いただけでロスカットとなってしまいます。

レバレッジ10倍でも安全そうに見えますが、通貨ペアによっては1日に7円以上動くこともあるため、やはり5倍までが安全圏といえるでしょう。

補足:2016年の英国のEU脱退時に、ユーロ円のレートが1日で7円動きました。

レバレッジが高いと、少しの変動でロスカットの危険性がある一方、レバレッジを抑えることで、ロスカットを回避できる可能性が高くなります。

下記は、米ドル/円を1,000通貨で取引した場合の損益をレバレッジごとにまとめた表です。

値動き/レバレッジ1倍5倍10倍25倍
1pips(1銭)10円50円100円250円
10pips(10銭)100円500円1000円2,500円
50pips(50銭)500円2,500円5,000円12,500円
100pips(1円)1,000円5,000円10,000円25,000円

レバレッジを抑えて取引することで、損失が許容範囲内に収まる可能性が高くなります。

1日に合計100pips以上の値動きは珍しいことではないため、レバレッジは損失を受け入れられる範囲内で設定することが重要です。

レバレッジは3倍から5倍が安全だと言われていますが、資産状況や経験、スキルによって異なるため、自分に合ったレバレッジ倍率を見つけることが大切です。

自動売買でレバレッジをかけるのは危険?

自動売買でレバレッジをかけること自体は、手動で取引をする場合と比べて大きく違いはありませんが、突発的な事故が起こる危険性はゼロとはいえません。

自動売買は設定に従って機械的に売買を行い続けるため、突発的な為替相場の変動やシステムエラーにより、想定通り機能しなかった場合、一瞬で大きな損失を被る可能性があります。

突発的な事故を避けるためには、売買の動向を常にチェックできる体制や、為替相場の変動が大きくなるタイミングは自動売買を停止しておくなどの対策が必要です。

自動売買での取引は、設定に十分な時間をかけテストを繰り返し行ったうえで、レバレッジを低めに設定しての運用がおすすめです。

FXのレバレッジ取引で借金リスクはある?

自己資金以上の追証が発生してしまった場合は、借金のリスクがあります。

FXのレバレッジ取引は、証拠金を担保にした取引であるため、大きな損失が生じると追証を請求されることがあります。

通常、大きな損失を被らないために、証拠金内で強制決済するロスカットシステムがありますが、急激な相場の変動でロスカットが間に合わない可能性はゼロではありません。

ロスカットが間に合わず、損失が証拠金を超えてしまった場合、追証が発生し、不足分をFX会社に支払う義務がでてきます。

追証は借金と同じなので、高いレバレッジをかけて自己資金以上の追証が発生してしまった場合は、借金のリスクがあるといえます。

FXでレバレッジ取引をする場合は、十分な資金を確保し、リスク管理の徹底が重要です。

FXのレバレッジ取引をするなら、どのくらいの資金を用意すればいい?

FXのレバレッジ取引をするために必要な資金は、取引の通貨ペア、レバレッジ倍率によって異なりますが、必要証拠金の5倍程度が適正と言われています。

レバレッジ倍率が大きくなると、必要証拠金の割合が下がりますが、損失が大きくなるリスクも高くなるため、ご自身の状況に合わせた検討が必要です。

レバレッジ取引で必要な資金について下記2つのパターンを例にあげて解説します。

  • 米ドル/円を1,000通貨取引する場合
  • 米ドル/円を10,000通貨取引する場合

米ドル/円を1,000通貨取引する場合

1,000通貨取引は、1,000ドルの取引ということになります。

米ドル/円相場が130円の場合、1,000ドルは130,000円です。

レバレッジ1倍の場合は、必要証拠金も130,000円必要ですが、レバレッジをかけることで必要証拠金の割合を調整できます。

レバレッジ別の1,000通貨での必要証拠金は、下記のとおりです。

1通貨あたりの円レート必要証拠金(25倍)レバレッジ10倍レバレッジ5倍
120円4,800円12,000円24,000円
130円5,200円13,000円26,000円
150円6,000円15,000円30,000円

*計算式:円のレート×1,000(通貨)÷25(最大レバレッジ)=最低必要証拠金

安全なレバレッジといわれている5倍で取引する場合、適正資金は12万円から15万円ほど必要な計算になります。

米ドル/円を10,000通貨取引する場合

10,000通貨取引は、単純に1,000通貨の10倍の10,000ドルの取引ということになります。

現在の米ドル/円相場が130円であれば、10,000ドルは1,300,000円に相当します。

レバレッジ別の10,000通貨での必要証拠金は下記のとおりです。

1通貨あたりの円レート必要証拠金(25倍)レバレッジ10倍レバレッジ5倍
120円48,000円120,000円240,000円
130円52,000円130,000円260,000円
150円60,000円150,000円300,000円

*計算式:円のレート×10,000(通貨)÷25(最大レバレッジ)=最低必要証拠金

安全なレバレッジといわれている5倍で取引する場合、120万円から150万円ほど必要な計算になります。

最大レバレッジの25倍で取引すると、24万円から30万円ほどが適正資金となりますが、レバレッジが高い分、リスクも高くなるため注意が必要です。

大きくレバレッジをかけて取引をする際には、ご自身のリスク許容度に合わせてレバレッジの設定を行い、慎重に取引をするようにしましょう。

FXのレバレッジ取引で失敗しないためのポイント3選

FXのレバレッジ取引は高いリターンを期待できる反面、リスクも高い取引方法です。

失敗しないために、押さえておきたい下記3つのポイントについて説明します。

  • 追証がない海外FX業者の利用を検討する
  • 実行レバレッジを求めた上で取引をする
  • レバレッジを最小にしない

追証がない海外FX業者の利用を検討する

国内のFX業者は金融庁の規制により追証制度があるため、追証を避けたいのであれば海外のFX会社を検討してみましょう。

海外FX業者には、ゼロカットという追証が一切発生しないシステムがあり、追証が免除されます。

追証とは、追加証拠金の略称で、入金している証拠金以上の損失が発生した場合に、追加で証拠金の入金が必要となる制度のことです。

追証がない業者を選ぶことで、予期せぬ損失が出た際に追加で証拠金を出す必要がなく、損失の範囲が限定されるため、安心してFX取引をすることが可能です。

海外FXはレバレッジが1,000倍までかけられる業者もあるため、追証なしでハイリスクハイリターンを狙いたい方は、海外FX業者を検討してみるのもおすすめです。

実行レバレッジを求めた上で取引をする

保有している証拠金に対して、どの程度までレバレッジをかけた取引ができるか把握しておきましょう。

国内FX会社のロスカット基準は、証拠金50~100%となっています。

取引するレバレッジによって証拠金は変わりますが、ロスカットになる分岐点を把握した上で取引することで、失敗のリスクを減らせます。

レバレッジ別の1,000通貨での必要証拠金は、下記のとおりです。

1通貨あたりの円レート必要証拠金(25倍)レバレッジ10倍レバレッジ5倍
120円4,800円12,000円24,000円
130円5,200円13,000円26,000円
150円6,000円15,000円30,000円

*計算式:円のレート×1,000(通貨)÷25(最大レバレッジ)=最低必要証拠金

下記は、米ドル/円を1,000通貨で取引した場合の損益をレバレッジごとにまとめた表です。

値動き/レバレッジ1倍5倍10倍25倍
1pips(1銭)10円50円100円250円
10pips(10銭)100円500円1000円2,500円
50pips(50銭)500円2,500円5,000円12,500円
100pips(1円)1,000円5,000円10,000円25,000円

*計算式:円のレート×1,000(通貨)÷25(最大レバレッジ)=最低必要証拠金

例えば「証拠金13,000円、ドル円のレートが130円、レバレッジ10倍、1,000通貨」で取引する場合、65pips(6,500円)マイナスになるとロスカットが発動します。

同じ条件の取引で証拠金が26,000円あると、130pips(13,000円)のマイナスまで耐えられます。

上記のように、レバレッジと証拠金によってロスカットの分岐点をあらかじめ把握し、リスク管理を徹底した取引をすることが重要です。

レバレッジを最小にしない

レバレッジを最小にして取引するには、多くの証拠金が必要となるため、おすすめできません。

レバレッジ別の1,000通貨での必要証拠金は下記です。

1通貨あたりの円レート必要証拠金(25倍)レバレッジ10倍レバレッジ5倍レバレッジ1倍
120円4,800円12,000円24,000円120,000円
130円5,200円13,000円26,000円130,000円
150円6,000円15,000円30,000円150,000円

*計算式:円のレート×1,000(通貨)÷25(最大レバレッジ)=最低必要証拠金

レバレッジが低ければ低いほど、多くの証拠金が必要となるため、場合によっては証拠金不足になってしまう可能性があります。

レバレッジを下げると損失のリスクを抑えることはできますが、多くの証拠金が必要になるため、資産状況に合わせてレバレッジを調整しながら取引をするのがおすすめです。

FXのレバレッジは自分で設定するわけではない?仕組みを解説

FXレバレッジは、自分で倍率を設定するわけではなく、証拠金と取引量の割合で自動的に設定されます。

FXのレバレッジについて抑えておきたい2つのポイントを解説します。

  • レバレッジの計算方法【初心者向け】
  • レバレッジをかけた分だけ損失は大きくなる?

レバレッジの計算方法【初心者向け】

レバレッジの計算方法は「レバレッジ = 取引量 ÷ 証拠金」です。

10万円の証拠金で100万円分の取引をする場合、レバレッジは10倍となります。

レバレッジが高ければ高いほど、小額の証拠金で大きな利益を狙えますが、大きな損失も出やすくなります。

レバレッジをかけた分だけ損失は大きくなる?

レバレッジをかけた分だけ、損失も大きくなります。

下記の表は、米ドル/円を1,000通貨で取引した場合の損益をレバレッジごとにまとめた表です。

値動き/レバレッジ1倍5倍10倍25倍
1pips(1銭)10円50円100円250円
10pips(10銭)100円500円1000円2,500円
50pips(50銭)500円2,500円5,000円12,500円
100pips(1円)1,000円5,000円10,000円25,000円

*計算式:円のレート×1,000(通貨)÷25(最大レバレッジ)=最低必要証拠金

単純にレバレッジの倍率分だけ損失も大きくなります。

レバレッジは取引額を増やすためのものであり、確かに損失は大きくなりますが、利益も大きくなります。

ご自身の資産状況やスキルを照らし合わせ、レバレッジを上手く活用しつつ慎重に取引をすることが大切です。

FXのレバレッジ取引に関するよくある質問

FXのレバレッジ取引をする時に不安に感じるポイントや疑問点をまとめて紹介します。

必要証拠金はどのように計算すればいい?

必要証拠金は、取引する通貨ペアの価格に取引単位とレバレッジ倍率をかけた金額です。

レバレッジ別の1,000通貨での必要証拠金は下記です。

1通貨あたりの円レート必要証拠金(25倍)レバレッジ10倍レバレッジ5倍
120円4,800円12,000円24,000円
130円5,200円13,000円26,000円
150円6,000円15,000円30,000円

*計算式:円のレート×1,000(通貨)÷25(最大レバレッジ)=最低必要証拠金

100通貨の場合は10分の1、10,000通貨の場合は10倍になります。

FXのレバレッジは5倍を超えると危険になる?

FXのレバレッジは、大きくなればなるほどリスクも高くなるため、注意が必要です。

レバレッジは、少ない資金で大きな取引ができるため、大きな利益を狙える反面、一度の取引で失う金額も増えるため、損失が大きくなりやすくなります。

レバレッジがどの段階で危険と感じるかは、資産状況によって変わるため、レバレッジごとの損益の動きを把握しておくことが重要です。

下記は、米ドル/円を1,000通貨で取引した場合の損益を、レバレッジごとにまとめた表です。

値動き/レバレッジ1倍5倍10倍25倍
1pips(1銭)10円50円100円250円
10pips(10銭)100円500円1000円2,500円
50pips(50銭)500円2,500円5,000円12,500円
100pips(1円)1,000円5,000円10,000円25,000円

*計算式:円のレート×1,000(通貨)÷25(最大レバレッジ)=最低必要証拠金

レバレッジごとの損益を確認しつつ、ご自身が許容できる範囲でレバレッジをかけた取引をおすすめします。

FXはレバレッジなしでも利益は出る?

レバレッジなしでも利益を出すことはできますが、多くの証拠金が必要なうえ、利益の幅も狭くなるため、資金の少ない方にはおすすめできません。

レバレッジを使うことで、少ない資金で大きな取引ができるため、資金が少ない時期は、レバレッジを使った取引がおすすめです。

大きな利益を狙える反面、損失が大きくなる可能性もあるため、ご自身のリスク許容度と照らし合わせて慎重に取引することが重要です。

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