- 「これからFXを始めようと思ってるけど、どういった事を知っておけばいいんだろう」
- 「FX初心者によくある失敗を事前に知っておきたい」
- 「FXを始めるにあたってまずは何をすればいいのか知りたい」
この記事を読まれている多くの方はこのような悩みを抱えているのではないでしょうか。そこで本記事ではFX初心者の方がFXを始める際、失敗しないために絶対におさえておきたい基礎知識を中心に解説。
他にもFX初心者がやりがちな失敗や、初心者にオススメのFX会社等も解説いたします。この記事を読み終える頃には、あなたも見事にFXトレーダーとなれる事でしょう。ぜひ最後までお目通しください。
- FX初心者がまずやること5ステップ
- FX初心者におすすめの稼ぎ方2選【低リスク】
- FX初心者のよくある失敗談【知っているか知らないかで差がつく】
- 初心者が失敗しないFX会社の選び方5選
- FX初心者がみるべき経済指標
FXとは
FX(Foreign Exchange)は外国為替証拠金取引のこと。一国の通貨を別の国の通貨と交換し、為替レートの変動に伴う差金決済を行い利益を得ることを目指します。
FXで利益を得る方法は為替差益だけでなく「スワップポイント」もある
利益を得る方法は為替差益だけでなく、インカムゲインを得る方法もあります。
FXにおけるインカムゲインはスワップポイントと言い、金利が高い通貨を買い、金利が低い通貨を売ることで発生します。日本円は世界的に見ても低金利の通貨であるため、ドル円やクロス円等の通貨ペアで取引すれば大抵の場合はスワップポイントを貰うことができます。
インカムゲインとは
株における配当金や銀行預金における金利、債券における利子等、資産を保有しているだけで得られる利益のことを指します。
通貨ペアとは
取引を行う2種類の通貨の組み合わせのことを指します。
クロス円とは
米ドル以外の通貨と円の組み合わせのこと。米ドルは世界の基軸通貨であるため、「ドル円」のことをクロス円とは言いません。
レバレッジ取引を行なえば証拠金に対して最大25倍の金額で取引が可能
FXの特徴は何といってもレバレッジ取引。レバレッジ取引とは実際に預入している証拠金よりも5倍・10倍・15倍の金額で行う取引のことであり、国内のFX会社であれば最大25倍までレバレッジを適用できます。そのため、投資資金が少なくとも大きな取引ができるため、株式投資と比べて始めやすい投資として幅広く認知されています。
平日であれば24時間取引ができるため、スキマ時間にトレードが可能
FXは平日であれば24時間取引ができるため、仕事や家事、勉強等のスキマ時間にもトレードが可能。国内のFXトレーダーの多くは会社員の方ですが、主婦や学生でFXを行われている方も少なくありません。
FX初心者がまずやること5ステップ
FX初心者がまずやるべきを5つのステップで順に見ていきましょう。
- FXの基礎知識をネットや本で勉強する
- 取引したい通貨ペアを決める
- FX口座を開設する
- FX口座に資金を入金して取引を始める
- 経済状況を追って稼げる通貨ペアを探り続ける
1.FXの基礎知識をネットや本で勉強する
まず初めにFXの基礎知識をスマホやPC、書籍を使って勉強しましょう。
FXの勉強と言っても必ず本を読む必要はありません。今ではネットだけでFXの基礎知識を得られ、最初はそれで十分です。
FXを始めるにあたって、FXという投資方法の大まかな仕組みは頭に入れておきましょう。
FXとは異なる2つの国の通貨の強弱で値動きします。
例えばドル円(USD/JPY)という通貨ペアであれば、日本円に対してアメリカドルの方が強ければドルの価値が相対的に上がり、ドル円も上昇します。反対に日本円の方が強ければアメリカドルの価値が相対的に下がり、ドル円は下落します。
FXの仕組みが理解できていればステップ5「経済状況を追って稼げる通貨ペアを探り続ける」ができるようになるはずです。
2.取引したい通貨ペアを決める
次に取引する通貨ペアを決めます。
初めのうちは経験のために色々な通貨ペアを触ってみるのもありです。
ただ、本気でFXトレードを始める段階に進んだら日頃トレードする通貨ペアは多くとも2〜3つに絞った方が稼ぎやすいかもしれません。通貨ペアごとに値動きの特徴があるからです。
FX初心者におすすめの通貨ペアはドル円。比較的値動きが落ち着いていることや、世界経済、そして当然ながら日本とアメリカの経済状況の影響を受けて値動きするため今後の値動きの方向性が予想しやすいことから、日本人トレーダーの人気No.1通貨ペアです。
日本とアメリカの経済ニュースは容易に入手できるため、取引の参考にしやすい情報が入ってきやすいという点でもFX初心者におすすめの通貨ペアです。
FX初心者におすすめな通貨まとめや、トレード手法別おすすめ通貨は以下の記事で紹介しています。
※要内部リンク設置
3.FX口座を開設する
取引する通貨ペアをある程度絞ったら、FX口座を開設しましょう。
初めは「とにかくFXができたらどこでもいい」となりがちですが、FX口座選びによって意外と将来的なFX収益が変わります。
取引コストの安さや取り扱っている通貨ペアの種類、キャッシュバックの豪華さなど会社によって口座の特性はまちまちです。
以下の記事でFXのおすすめ口座を忖度なし比較表で徹底解説しています。
4.FX口座に資金を入金して取引を始める
口座開設が済んで取引口座を用意できたら、後は入金をしてトレードを開始するだけです。
いきなり投資資金の全額を入金する必要はなく、デモトレードを使って練習するのも1つの手です。
まずはFXトレードの操作やトレードによって投資資金の増減している時の感覚を肌で感じることが大切です。
いきなり勝ち続けられる人はほとんどいないので、トライアンドエラーを繰り返して一人前のFXトレーダーへと成長していきましょう!
5.経済状況を追って稼げる通貨ペアを探り続ける
トレードを始めてからも勉強と実験の繰り返しです。特に世界経済の動向によって為替が大きく動くことがあり、その急変動を意図的に狙えるようになるとFX収益が一気に伸びます。
例えば2022年には「円安」「ドル高」が頻繁にニュースなどで取り上げられました。為替の経験がない方でも一度は耳にしたはずです。
ではなぜ歴史的な円安ドル高相場になったかと言えば、世界的に急速な利上げの風潮がある中で日本が徹底的に低い金利水準を維持したことが1つの要因です。
一般的に政策金利が上がると通貨の価値も上がると言われています。
2022年、アメリカは急速に利上げを進めてきましたが、日本は低金利を維持し続けました。よって、ドルの価値が上昇したのに対して日本円の価値は横ばいであったため、相対的に円の価値が暴落。円安・ドル高の相場が形成されることになったのです。
このように各国の金融政策の決定が為替に与える影響は大きく、重要な経済指標の発表があるとその前後では平常時の1日分の値動きがたった数分のうちに起きることもあります。
経済状況が為替にどんな影響を与えそうか予測できるように、FXを始めてからも勉強し続けることが大切です。
FX初心者におすすめの稼ぎ方2選【低リスク】
一口にFXと言えど、人それぞれ稼ぎ方が異なります。
FX初心者におすすめの稼ぎ方は以下の2つです。
- ドルを空売りする
- スイスフランを保有する
低リスクで長期的な資産拡大を狙える稼ぎ方です。
ドルを空売りする
1つ目はドルを空売り(ショート)する稼ぎ方です。
各国の通貨と比べてドルの価値が相対的に下がることで利益が得られる取引です。今後しばらくはドル高からドル安へ転換する方向性がある程度見えています。
2022年は歴史的なドル高相場になりました。年始には1ドル115円でしたが、最高で151円まで値上がりし、FXとは無縁の方々からも注目を集める年になりました。要因はアメリカの加速度的な利上げです。
ただし、2022年12月の金融政策に関する会議(FOMC)では2022年中初となる利上げ幅の縮小が決定し、2023年以降は円高ドル安のターンに移行すると見られています。
今後ドルの価値が相対的に下がっていくので、今のうちに空売りしておくことで中長期的に利益を狙えます。
スイスフランを保有する
2つ目の稼ぎ方はスイスフランを長期保有することです。
フランとはスイスの通貨のことで、日本で言うところの「円」、アメリカの「ドル」と同じです。
スイスは財政状況の安定性が高く、安全性の高い通貨として近年注目されています。価格も長期的な値上がりを続けており今後も緩やかながらも右肩上がりの成長が期待されます。
スイスフランを保有してそのまま放置しておけば将来的に資産が増えている状態が作れるのです。
FXトレードでスイスフランに触れるなら、ユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)の空売り(ショート)がおすすめです。ユーロの価値が下がり、スイスフランの価値が高ければ利益が出る稼ぎ方です。
ユーロが共通通貨となっているEUはスイスとは対照的に財政状況が不安定であり今後価値が暴落する懸念をはらんでいます。
というのもEUはヨーロッパの大小様々な国々で形成されており、財政基盤の安定したドイツのような大国もあればギリシャのように国の財政の大部分が観光資源に依存している国もあります。
国によって経済の状況が異なるにも関わらずEUの中央銀行は一律の金融政策を行う上、大国の経済に合わせた政策決定を行うため小国から次々と厳しい経済状況に陥ります。
結果として徐々に不況がEU全体に波及していき、共通通貨としてのユーロの価値が下落することになります。
このように通貨ペアの2ヶ国の経済状況が乖離するほどFXでは利益チャンスになります。ユーロ/スイスフランの空売りや他にもチャンスとなる通貨ペアを見つけられると稼ぎやすくなるでしょう。
FX初心者のよくある失敗談4選【知っているか知らないかで差がつく】
FXトレーダーとして一人前になるには稼ぎ方を知ると同時に失敗談からも学ぶことがあります。
- ハイレバレッジをかけて大きな損失を出してしまう
- 損切りのタイミングがわからず大きな損失を出してしまう
- 自動売買ツールに手を出して失敗してしまう
- 相場が読みづらい新興国通貨に手を出して失敗する
ハイレバレッジをかけて大きな損失を出してしまう
短期的な利益を狙って高いレバレッジをかけ、予想外に大きな損失を出してしまうのはよくある失敗です。
投資に絶対はないので、取引にあたって利益を得られる可能性とともに損失を出すリスクも頭に入れておく必要があります。
1回のトレードで仮に損失が出たとしてもその後のトレードの利益でカバーできる位の損失に収まるようにレバレッジを調節しましょう。
ただし損失を1度に取り戻そうとしてかえって損失を重ねてしまうのもよくある失敗です。すぐに損失を取り戻そうとせず着実に利益を積み重ねることが大切です。
損切りのタイミングがわからず大きな損失を出してしまう
脱FX初心者をするには適切な損切りができることが1つのラインになるかもしれません。
損切りとはまだ確定していない損失を自ら決済によって確定させること。今後より一層損失が膨らんでいることが想定できる場合に事前に損失金額を小さく抑えるためのテクニックです。
初心者のうちは決済しなければ損失が確定しないため、まだ損失から利益に戻るかもしれないと根拠のない期待を持ち損切りを先延ばしにしがちです。
しかし仮に為替価格が期待していた方向に戻ってこなかった場合損失がますます膨らみ1度の取引で大きな損失を出してしまう可能性もあります。
FXの基本は損小利大。損失はなるべく小さく利益はなるべく大きく伸ばせるようにまずは適切な損切りができるようになりましょう。
以下の記事ではFXで損をして後悔した人の体験談を掲載しています。事前にどんなことで後悔するのか知っておくとミスを避けられるようになるでしょう。
自動売買ツールに手を出して失敗してしまう
自動売買ツールを使って失敗するFX初心者も多いです。
自動売買ツールとは一定のルールに沿ってほったらかしでも自動的にFXの売買を行うものです。チャートやスマホアプリなどを見ていなくても資産が増減するので、初心者にとっては楽で良いかもしれません。
ただ、自動売買ツールだからといって完全に手放しで資産が増える訳ではありません。相場の変動によって売買ルールを調整しないと自動的に「負ける」ツールにもなり得ます。
自動売買=楽、初心者向けと思い込まず、何事も勉強が大切です。いきなり自動売買を利用するよりもまずは自力で取引を行い、経験を積むのが近道になります。
相場が読みづらい新興国通貨に手を出して失敗する
いきなり新興国通貨に手を出すのは失敗のもとです。
上記のトルコリラ/円のように新興国通貨は値動きが激しく(ボラティリティーが大きく)、大きな利益を狙いやすい反面損失リスクも高まります。
また、財政状況も不安定な国が多いため突発的なニュースによって予想外の暴騰暴落が起こる可能性もあります。
新興国通貨でのFXは運の要素も強いため、まずはドル円など取引量の多い主要通貨ペアで練習を積むことをおすすめします。
初心者が失敗しないFX会社の選び方5選
FX会社はいくつもありますが、どの会社を使うかにより多少なりとも稼ぎやすさは変わります。
ここでは初心者が失敗しないためのFX会社の選び方を5つ見ていきましょう。
- スプレッドが狭く、手数料が安い口座を選ぶ
- スワップポイントの水準が高い口座を選ぶ
- 1,000通貨以下で取引できる口座を選ぶ
- デモ口座を利用して使用感の良い口座を選ぶ
- 通貨ペアが豊富な口座を選ぶ
スプレッドが狭く、手数料が安い口座を選ぶ
まずはスプレッドや取引手数料などのコスト面を比較します。
スプレッドや手数料は1階の取引のたびにかかるものです。取引回数が多くなればなるほど取引コストの差が利益に影響してきます。
なるべくスプレッドが狭く、取引手数料の安い口座を選びましょう。
ただし、投資スタイルによってはスプレッドや手数料があまり影響しない方もいます。例えば初めから長期保有前提で取引の回数が必然的に少なくなる方。
長期トレード前提でFXを始める方は、スプレッドなどの取引コストよりもスワップポイントなど他の点を重視した方がいいかもしれません。
スワップポイントの水準が高い口座を選ぶ
特に中長期トレードを始めたい方にとってはスワップポイントの水準が高い口座を選ぶ方が有利になります。
スワップポイントとは日をまたいで未決済の注文があったときに加算される通貨同士の金利差額です。プラススワップなら利益となり、マイナススワップなら損失として含み損益に加算されます。
スワップポイントは各通貨ペアの買いポジション・売りポジションそれぞれに設定されており、その数値はFX会社によって違います。
なるべくプラスのスワップポイントが大きく、マイナススワップポイントが小さいFX会社を選ぶことがポイントです。
1,000通貨以下で取引できる口座を選ぶ
FX初心者は1,000通貨以下の小額から取引できるFX会社を選ぶのも1つの手です。
初めから大きな金額を運用するとスキルや経験がない状態でリスクを取ることになるので、取り返しのつかない損失を出してしまうことも考えられます。
まずは小額からFXトレードを始め、徐々に投資金額やレバレッジを引き上げていきましょう。
最小の取引単位が1,000通貨以下であれば1万円からでも取引できます。
デモ口座を利用して使用感の良い口座を選ぶ
実際にデモ口座を使ってみて「使いやすい」と感じたFX会社を選ぶのも良いでしょう。
FX会社はそれぞれ専用の取引ツールを用意しています。チャートの見方や取引注文の出し方など取引ツールの仕様によって差が出てくるところです。
デモ口座は自己資金を入金しなくても仮想のお金を使って取引が体験できます。本番に近い感覚でトレードできるので気軽に触ってみてください。
通貨ペアが豊富な口座を選ぶ
通貨ペアの種類が豊富な口座を選ぶのも1つの手です。
基本的に初めはドル円などの主要通貨ペアを取引するのがおすすめですが、将来的に取引の幅を広げたり、あえてボラティリティーの高いマイナー通貨ペアを取引したくなるかもしれません。
どのFX会社も主要通貨ペアの取り扱いでは大差ありませんが、マイナー通貨ペアの取り扱いではかなり差があります。
FX会社を選ぶ上で補助的な比較基準に使ってみてください。
FX初心者はまずどの経済指標を見れば失敗しない?
FX初心者は取引する通貨ペア2カ国の金利と政治動向を見ておけばFXの投資判断に役立ちます。
また世界の経済的中心であるアメリカの経済指標、特にインフレ率は重要度が高いです。
インフレが為替価格に影響を及ぼしている事例も含め、それぞれもう少し詳しく見ていきましょう。
取引する通貨の金利動向
各国の中央銀行が定期的に審議・決定する政策金利は為替相場に大きく影響します。
端的に言えば政策金利が引き上げられた国の通貨は投資ニーズが高まるため買われやすく、価格上昇の要因となります。
中央銀行とは国の金融の中核を担う機関で、日本では日銀、アメリカではFRBと呼ばれます。そんな中央銀行が決めている政策金利とは国全体で目標とする金利のこと。
金利が上がると企業や個人が銀行からお金を借りて返済する時に上乗せされる利子が高くなります。利子が高くなるとお金を借りづらくなるので企業や個人の消費が冷え込み、景気が悪くなる関係性があります。
では金利を下げれば消費が活発になって景気がため、中央銀行は金利を下げれば良いのでは?と思うかもしれません。
ただ、景気が過剰に良くなることで物価が上昇しインフレ(インフレーション)を引き起こす要因にもなりかねません。景気や経済状況をみてバランスを取る必要があるのです。
- 日本:MPM(金融政策決定会合)
- アメリカ:FOMC(連邦公開市場委員会)
- EU:GC(政策理事会)
- イギリス:MPC(金融政策委員会)
取引する通貨の政治動向
直接的な経済指標だけでなく、政治動向が経済に影響を与えて為替変動が起きることもあります。
例えば中国では国主導で企業の管理や規制を行うことも多々あり、世界的企業が思い通りにビジネスを行えずに成長が鈍化する懸念があります。
その他様々な要因があり飛ぶ鳥を落とす勢いで成長していた中国経済も停滞しているのが現状です。
また、コロナ関連では政府の「ゼロコロナ政策」による経済の先行き懸念によって中国人民元が売られ、代わりに安全資産として日本円が買われたという流れもありました。
各国の政治動向次第で経済の将来性が見える部分もあるため、FXをやる上で取引する通貨ペアに関わる国の政治動向も見逃せません。
- 取引する通貨ペアに関連する国の政治関連ニュース
アメリカのインフレ率
アメリカ一国のインフレ率は世界全体の経済に影響を及ぼします。
そもそも米ドルは各国の貿易や取引に使われていて基軸通貨の役割を果たしています。基軸通貨とは異なる通貨を使っている国同士が円滑に取引するために、自国の通貨の代わりに共通の価値を持つ通貨として使うお金のことです。
基軸通貨である米ドルの価値が上昇・下落することで、各国の通貨の価値が相対的に下落・上昇することになります。
2022年の動向を見てみると、アメリカのインフレは急激に加速していました。そこで、過度なインフレを抑えるためにアメリカの中央銀行(FRB)は金利の引き上げで対応します。
一方で、日本の日銀は一貫して政策金利の維持を続けていたため、ドル円価格は急速に上昇しドル高・円安相場になりました。
そして2022年末には利上げの継続が効いたのかアメリカのインフレ上昇率が下がり始めており、金利の上げ幅も縮小されました。2023年にはドル円の下落ターンに入るのではないかとの見方が強まっています。
今後もアメリカのインフレ率が為替相場に大きな影響を持っていることに変わりはありません。毎月15日前後に発表されるCPIに注目してみてください。
- アメリカ:CPI(消費者物価指数)
FX初心者によくある質問5選
- FXはいくらから始めるのが安全?
-
FXのトレードスタイルにもよりますが、いくらからなら安全、あるいはリスクが高いという基準はありません。
- FXのおすすめの勉強方法は?
-
FXの勉強方法はネットや本を使うのがおすすめです。
- FX初心者におすすめの通貨ペアは?
-
FX初心者には取引量が多く主要な通貨ペア、特にドル円がおすすめです。
- FX口座は海外より国内の方がおすすめ?
-
FX初心者には国内口座がおすすめです。
- FXは何を1番勉強したら勝てるようになる?
-
FXで勝てるようになるには経済状況の分析方法を勉強するのが1番です。
FXはいくらから始めるのが安全?
FXのトレードスタイルにもよりますが、いくらからなら安全、あるいはリスクが高いという基準はありません。
資金がいくらであっても投資金額に適した取引数量(ロット数)を把握しておくことが大切です。
まずは1万円などの少額から1,000通貨以下の少額取引で経験を積んでみてはいかがでしょうか?
1万円の資金で適度な取引数量が分かれば、10万円に金額アップしたら10倍、100万円にアップしたら100倍の取引数量で注文を出せばレバレッジ倍率やリスク度合いをそのままに投資金額だけ引き上げられます。
FXのおすすめの勉強方法は?
FXの勉強方法はネットや本を使うのがおすすめです。
特にFXに関するノウハウを発信しているウェブサイトやFXの基本的な仕組みを解説した本が良いでしょう。このほか最近ではYouTubeにもFX関連の動画が数多く投稿されており、質も高いです。
例えばFXの仕組みについて解説したこちらの動画は非常にわかりやすいのでFX初心者におすすめです。
一方でTwitterなどのSNSにある個人トレーダーの投稿は全てを鵜呑みにすると危険です。
投資を教えるサロンやグループチャットに勧誘され、高額な投資ツールを購入させられるような事例もあります。
参考:国民生活センター
悪徳な勧誘を見分けづらい初心者のうちは、個人対個人の関係は持たずに公に公開されている情報から勉強するようにしましょう。
FX初心者におすすめの通貨ペアは?
FX初心者には取引量が多く主要な通貨ペア、特にドル円がおすすめです。
値動きが比較的穏やかで、日本やアメリカなど情報を入手しやすい国の政治や経済状況によって値動きするので価格の推移が予想しやすいです。
日本人トレーダーの中ではドル円がダントツで1番多く取引されている通貨ペアです。
FX口座は海外より国内の方がおすすめ?
FX初心者には国内口座がおすすめです。
国内のFX会社は日本の金融庁の規制の中にあるのでFX会社との予想外のトラブルが起きづらいです。一方で海外のFX会社は日本の金融庁の管轄外なので、仮に出金などのトラブルがあってもサポートしてもらえません。
また、日本のFX会社では投資者保護を目的とした法律に則り、最大レバレッジが25倍までに規制されています。
一方、海外のFX会社はレバレッジを1,000倍以上かけられる会社もあり、使いこなせないと高いリスクにさらされることになります。
FX初心者のうちは安心して利用できる国内FXの方がおすすめです。
FXは何を1番勉強したら勝てるようになる?
FXで勝てるようになるには経済状況の分析方法を勉強するのが1番です。
為替は中長期的に見ると各国の経済状況が要因となり値動きしています。つまり、経済状況が分析できるようになると今後為替が上か下どちらに値動きするのか予測できるようになります。
経済状況の分析方法を勉強するには、過去の為替推移と経済の動向、そして暴騰・暴落がどんなきっかけで起こったかを理解するのが効果的です。
FX初心者はまず下準備から始めよう!
この記事ではFX初心者がまずやることを5つのステップで紹介しました。
- FXの基礎知識をネットや本で勉強する
- 取引したい通貨ペアを決める
- FX口座を開設する
- FX口座に資金を入金して取引を始める
- 経済状況を追って稼げる通貨ペアを探り続ける
実際に取引を始める前の下準備によって本番の稼ぎやすさも変わってきます。スタートダッシュを決められるように1から着実にステップアップしていきましょう!