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FXのゴールド取引とは?稼げる理由やリスクを抑えて稼ぐ勝ち方を徹底解説!

FXのゴールドとは「金」を対象にした取引のことです。

ゴールドは値動きの幅が大きく、景気動向や政治情勢などの要因によって大きく変動するため、人気のある銘柄の1つです。

特に最近はインフレや利上げ、戦争などに関するニュースが多く、値動きが活発になっているため、多くの投資家から注目を集めています。

この記事では、ゴールドの特徴や価格が上下する要因、稼ぎやすい取引の手法を解説します。

最後まで読むと、ゴールドの価格変動の理由がわかり、取引を有利に進めるうえで参考にするべき情報がわかるようになるので、ぜひ最後までお読みください。

FXのゴールド-概要
  • ゴールドは通貨FXと同じように取引ができる
  • ゴールドの価格は今後上昇していく可能性が高い
  • ゴールド取引で稼ぐには移動平均線や政策金利のチェックが重要
目次

FXのゴールドとは【特徴】

FXのゴールドとは、「金」を対象に取引を行う取引のことで、CFD取引と呼ばれています。

CFDは聞き慣れない言葉かもしれませんが、取引の仕組みはFXと同じです。

FXのゴールド取引の特徴は下記3つです。

FXのゴールドの特徴
  • 値動き(ボラティリティ)が激しい
  • 24時間取引可能
  • 需要の高まりから、今後価格が上がる可能性が高い

ゴールドの価格は通貨以上に国際情勢や経済状況などに左右されることが多いため、値動きが激しい特徴があります。

そのため、リスクはありますが大きな利益が期待できる魅力的な取引商品です。

また、為替のFX取引と同じでスプレッドが狭く、24時間取引が可能なため、初心者でも手軽に取引ができます。

昨今の国際情勢や経済状況の不安定化により、安全資産としての需要が高まることから、価格が上昇していくと予想されています。

大きな利益を得られる可能性はありますが、値動きが激しいため、しっかりと知識を身につけ、リスク管理をしながら取引を行いましょう。

今後FXのゴールド取引が稼げる理由【徹底予想】

ゴールドの価格は通貨以上に国際情勢に左右されやすい特性があります。

現在の世界的な情勢から、今後FXのゴールド取引が稼げる理由は以下の通りです。

FXのゴールド取引が稼げる理由
  • インフレ減速による金利低下で資金流入が増加する
  • ドル下落によってゴールドへの資金流入が増加する
  • 地政学リスクの不安定さによりゴールドへの資金流入が増加する

インフレ減速による金利低下で資金流入が増加する

インフレ下落による金利低下によってゴールドへの資金流入が増加し、価格が上昇すると予想できます。

金利低下で資金流入が増加する理由は、金利が下がると利回りの低い債券や預貯金に投資する魅力が減り、ゴールドなど安全資産への関心が高まるからです。

例えば、2009年に実施されたアメリカの低金利政策により、2009年1月時に約715ドルだった金相場は、2011年9月には約1,900ドル付近まで上昇しました。

下記は、2009年1月から2011年9月のゴールドの価格チャートです。

出典:TradingView

また、世界的なインフレの現状からインフレが下落する理由は、経済政策の原則にあります。

下記は、一般的な経済政策の原則です。

状況対策結果
インフレになる利上げしてインフレを抑制デフレになる
デフレになる利下げしてデフレを抑制インフレになる

今後世界的なインフレによる利上げのあとには、インフレ下落による利下げがおこると予想されます。

そのため、ゴールドへの資金流入が増加し、価格が上昇すると予想できます。

ドル下落によってゴールドへの資金流入が増加する

アメリカの財政赤字の拡大によるドル下落によって、ゴールドへの資金流入が増加すると予想されます。

ドルの価値が下がると、ドル以外の通貨や安全資産に資金が流入する傾向があるからです。

下記は、米ドルとゴールドの価格を並べたチャートです。

出典:TradingView

実際のチャートを見ると、米ドルとゴールドの価格が逆の動きをしているのがわかります。

つまり、米ドルが下落すると、ゴールドの価格が上昇する可能性が高くなります。

現在、アメリカの財政赤字の拡大やインフレ対策による利上げで、ドルの価格は上がっています。

経済政策では、インフレが落ち着くと次はデフレ抑制のための利下げが行われるのが一般的です。

デフレによる利下げが行われるとドルも合わせて下落する可能性が高いため、近い将来ゴールドへの資金流入が増加し、価格が上昇すると予想されます。

金利と通貨の関係は、下記の表を参考にしてください。

利上げ利回りがよくなり資金が集まり、通貨の価値が上がる
利下げ利回りが悪くなり資金が他の通貨や資産に流れ、通貨の価値が下がる

地政学リスクの不安定さによりゴールドへの資金流入が増加する

ロシアとウクライナの戦争や中国と台湾の対立など、各地でリスクが高まっており、安全資産であるゴールドへの資金流入が増加し、価格が上昇すると予想されます。

ゴールドへの資金流入が増加する理由は、地政学リスクが高まると投資家は株や通貨などの不安定な投資先から安全な投資先へと資金を移す傾向があるからです。

地政学リスクとは政治的な不安要素のことで、戦争や紛争、政治的混乱、自然災害などのことをいいます。

例えば、東日本大震災があった2011年の8月以降、ゴールドの価格が急上昇しました。

出典:TradingView

ゴールドは国をまたいで取引ができ、価値も保証されているため、戦争や自然災害など有事の際に資金が流入し価格が上昇する傾向があります。

ロシアとウクライナの戦争や中国と台湾の対立など、各地で緊張感が高まっていることから、ゴールドの価格は上昇する可能性が高いことが予想できます。

FXでゴールド取引をする際の注意点

ゴールドは、通貨と比べると特徴や特性が違うため、取引する際は注意が必要です。

FXでゴールド取引をする際の注意点
  • 通貨と比べてスプレッドが広くなる傾向がある
  • マイナススワップの場合が多く長期保有にはむいていない
  • 通貨と比べて値動きが激しく、初心者は損失を出しやすい

FXでゴールド取引をする際の注意点は下記の3つです。

通貨と比べてスプレッドが広くなる傾向がある

ゴールドは通貨と比べてスプレッドが広くなる傾向があり、取引コストが多くかかってしまいます。

下記は、主要通貨とゴールドのスプレッド比較表です。

取引ペアIG証券GMOクリック証券マネーパートナーズ
米ドル/円0.8銭0.2銭0.3銭
ユーロ/円1.3銭0.4銭0.5銭
英ポンド/円2.2銭0.9銭0.9銭
ユーロ/米ドル0PIP0.3PIP0.1PIP
ゴールド/米ドル0.3PIP0.4PIP0.5PIP
参照:IG証券通貨ゴールド)/GMOクリック証券通貨)、マネーパートナーズ通貨) 
※2024年8月現在

スプレッドとは買値と売値の差のことを指し、取引ごとに必ず発生する手数料のようなものです。

スプレッドが広いと取引コストが高くなってしまうため、値動きの少ない投資先を選んでしまうと、手数料分の差益が取れなくなる可能性があります。

しかし、ゴールドの場合は、通貨に比べて値動きが激しく大きな差益を狙えるので、スプレッドをあまり気にする必要はないでしょう。

マイナススワップの場合が多く長期保有には向いていない

ゴールドは買いポジションを保有している場合、基本的にマイナススワップになるため、長期保有には向いていません。

下記は、各社のスワップポイントの一覧です。

保有ポジション買い売り
IG証券-41.57円+22.26円
GMOクリック証券-33円+31円
マネーパートナーズ-107.6円0円
参照:IG証券GMOクリック証券マネーパートナーズ 
※2024年8月現在

スワップポイントとは金利の違いによって発生する利息のことを指し、FXでは1日ごとに利息が付きます。

売りポジションの場合はプラススワップになる場合が多いですが、ゴールドの価格は長期的に上昇傾向にあるため、売りポジションを持ち続けるのは現実的ではありません。

ゴールドは値動きが激しく短期取引に向いている商品なので、デイトレードのようにスワップが発生しない範囲で取引を行うのがおすすめです。

通貨と比べて値動きが激しく、初心者は損失を出しやすい

ゴールドは通貨とは異なり、値動きが激しいのが特徴です。

そのため短期の値動きが予想しづらく、利確や損切りのタイミングにも不慣れな初心者は損失を出しやすい傾向にあります。

FX取引は自己責任ですので、初心者のうちは慣れるまで少額からトレードをすることをおすすめします。

ゴールドの価格が下落する要因は何がある?

安全資産であるゴールドは、世界情勢が不安定なときに価格が上昇しやすい反面、安定時には価格が下落しやすい傾向があります。

ゴールドの価格が下落する主な要因は下記の2つです。

ゴールドの価格が下落する主な要因
  • 通貨の価値が安定しているとき
  • 金利が上昇しているとき

通貨の価値が安定しているとき

ゴールドは、通貨の価値が安定しているときに需要が低下する傾向があります。

通貨の価値が安定している場合、投資家は金利の高い通貨や株などリスクの高い資産に投資することが多くなるため、ゴールドの需要が減少し価格が下落することがあります。

通貨の価値が安定していると、投資家は通貨に投資するだけで十分な利回りを得られるため、ゴールドに投資する必要性が低くなるからです。

また、安定している通貨には、海外からも資金が流入してくる場合もあり、相対的にゴールドの価値が減少する可能性もあります。

安全資産であるゴールドは、地政学リスクなど不安要素で価格が上昇する反面、通貨の安定など安心要素が増えると需要が低下し、価格が減少する傾向にあります。

金利が上昇しているとき

金利が高くなると、利回りの高い債券や預貯金に投資する魅力が高まり、リスク資産への資金流入がおこります。

リスク資産へ資金が流入すると、反対にゴールドに対する需要が減り、価格が下落してしまいます。

例えば、2022年から続くアメリカの利上げにより、2022年3月時に約2,000ドルだった金相場は、2022年9月になると1600ドル付近まで下落しました。

下記は2022年3月から現在までのゴールドの価格チャートです。

出典:ChartPark

アメリカ金利とゴールド相場は逆相関にあると言われており、金利が上がるとゴールドは下がると言われています。

ただし、利上げはいつまでも続くものではなく、インフレが落ち着いてくると利下げに向かうのが通例です。

金利が下がるとゴールドが高くなるため、有利なタイミングで取引を行うためにも、いつでもゴールド取引ができる環境を整えておくのがおすすめです。

FXのゴールド取引の勝ち方

FXのゴールド取引の方法は下記の2つがあります。

FXのゴールド取引の勝ち方
  • ゴールドのスキャルピング取引をする
  • ゴールドのCFD取引をする

FX取引は自己責任ですので、取引のタイミングを見極め、リスク管理をしながら取引を行うことが重要です。

ゴールドのスキャルピング取引をする

ゴールドは短時間で大きな値動きがあることが多く、スキャルピング取引をすると短時間の取引で大きな利益を狙えます。

スキャルピングとは、数秒から数分の単位で小さな売買を繰り返し、利益を重ねていくトレード手法で、短時間に値動きが大きいゴールドと相性がいい取引方法です。

下記の画像は2時間スキャルピング取引した場合の注文例です。

出典:TradingView

その日のうちに全ての取引が終わるため、マイナススワップが多い点でもゴールドに向いている手法だといえます。

大きな利益を狙える反面、損失が出てしまうリスクもあるので、逆指値の設定などリスク管理を徹底しながら取引を行うことが重要です。

逆指値とはストップロスや損切りライン設定とも呼ばれており、相場が損失方向へ動いた際の決済注文をあらかじめ入れておくことをさします。

ゴールドのCFD取引をする

ゴールドのCFD取引は通常のFX取引と同じで、FX口座を開設していれば手軽に取引が行なえます。

CFD取引は聞き慣れない言葉かもしれませんが、通貨の差額で取引をするのがFX、モノの差額で取引をするのがCFDと呼ぶのが一般的です。

ゴールドのCFD取引は通貨のFX取引と比べて値動きが激しいため、大きな利益を狙って取引できる点が魅力的なポイントです。

FXと同様にレバレッジをかけられるため、少額から取引ができます。

レバレッジをかけた場合の最低必要資金(証拠金)は、下記の表を参考にしてください。

金1toz(オンス)あたりの円レート最低必要資金
200,000円10,000円
250,000円12,500円
300,000円15,000円
*計算式:円のレート÷20(最大レバレッジ)=最低必要資金

FXのゴールド取引をする上で重要な指標2選

FXのゴールド取引では、値動きが激しいため、指標は重要な役割を果たします。

FXのゴールド取引をする上で重要な指標2選
  • 移動平均線のクロスオーバー
  • 金利とゴールド価格の相関関係

ゴールドの値動きの要因となるため、常にチェックできる環境を整えておくのがおすすめです。

移動平均線のクロスオーバー

移動平均線とは、価格の平均値を示す線のことで、一般的に「長期・中期・短期」の3種類があります。

クロスオーバーとは、短期と長期の移動平均線が交差することをさし、長期の平均線を短期の平均線が上回るか下回るかによって、価格変動のタイミングを予想できます。

短期の平均線が上回ることをゴールデンクロス、下回ることをデッドクロスと呼び、投資家たちが常に注目しているポイントです。

例えば、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上回れば、買いシグナルとなり、ゴールド価格が上昇する可能性が高くなります。

下記はゴールデンクロスの参考チャートです。

出典:OANDA証券

反対に、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下回れば、売りシグナルとなり、ゴールド価格が下落する可能性が高くなります。

下記は、デッドクロスの参考チャートです。

出典:OANDA証券

ゴールデンクロス、デッドクロス共に、発生したからといって必ず価格が想定方向へ動くとは限りません。

あくまでも投資は自己責任ですので、取引のタイミングを見極め、リスク管理をしながら取引を行うことが重要です。

金利とゴールド価格の相関関係

金利とゴールドの価格は逆相関にあると言われています。

金利が上昇すると、預貯金や債券などの利回りが高くなるため、利回りの高い魅力的な商品に資金が集中します。

反対に金利が下落すると、預貯金や債券などの利回りも低くなり、投資商品としての魅力が薄まるため、値動きの幅が大きいゴールドに資金が流れます。

例えば、金利が上昇するとゴールドの価格が下がり、金利が下落するとゴールドの価格があがるのが一般的です。

下記は、ゴールドと米国10年債利回りの比較チャートです。

出典:TradingView

金利とゴールドの相関関係を覚えておくことで、経済指標の発表時に投資すべき方向の判断ができるようになるでしょう。

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