FXで儲けるはずが多額の借金をしてしまう話を聞いたのですが、
本当ですか?
FXで失敗すると多額の借金を負ってしまうこともあります。そうならないために対策を分かりやすく解説していきます。
FXで失敗すると莫大な借金を抱えてしまうのでしょうか。
人によっては怖くて手が出ないと感じている方もいると思うので、FXをすぐにでも始めようと思っている方に失敗談や失敗率について解説します。
FXで失敗しないために「体験談」や「失敗例」を知り、反面教師にすることで失敗しなくなるでしょう。
- FXは勉強と知識がとても大事
- 失敗する人は10人のうち9人
- 失敗しちゃうパターンはみんな同じ
- 成功したいなら損切りが大事
FXで失敗すると借金するの?
FXとはどのようなものなのかについて、これからFXを始めようと思っている方にもわかりやすく解説していきます。
FXで利益を上げる仕組み
FXで利益を上げるためには、通貨と通貨を取引するのですが、仕組みは以下の2種類しかありません。
- 基本的なロング(買い)ポジションを持ち、価格が上がったら売る
- 空売りで、価格が下がったら買い戻す
例えば、王道の通貨ペアであるドル円の場合、1ドル100円で買って103円に上ったときに売れば、3円の利益を上げることができます。これは誰でも簡単に想像できますよね。
1ドル100円の時に売って97円になったときに買っても、3円の利益を上げることができます。これはショート(売り)ポジションから入るため「空売り」と呼ばれます。
追証
「追証(おいしょう)」とは「追加保証金」の略称で、委託保証金を追加で差し入れなければならない状態のことです。
追証が発生しているにも関わらず放置しておくと、保有しているポジションが全て強制的に決済されてしまいます。しかし、強制決済をしても口座残高がマイナスである場合は、FX業者からマイナス分の一括返済が求められます。
このような事態になることは滅多にありませんが、波乱相場であれば価格が目まぐるしく変動するため、損失を負っている場合は追証の発生するリスクが高まります。
しかし、対策はあります。この記事で対策を書き記してあるので参考にしてみてください。
FXで多大な損失を出す失敗パターン
FXで多大な損失を出す失敗パターン10選を紹介します。
これからFXを始めてみようと思っている方は、こちらで紹介してる失敗のパターンをしないように気をつけましょう。
- リサーチ不足で売買する
- 取引ルールを決めていない
- レバレッジのかけすぎ
- ポジポジ病になっている
- 余剰資金で行っていない
- ポジションを持ちたがる・放置している
- 損切りが出来ていない
- 様々な通貨に手を出している
- ロストカットラインが解っていない
- 相場の動く時間を知らない
リサーチ不足で売買する
FXで失敗するパターンで多いのが、リサーチがしっかりしていない状態で売買をしてしまうことです。
リサーチをしていない状態で売買をしてしまうと、完全に運任せになってしまいます。
なんとなく上がっているからと買ったとしても、下がる可能性も十分にあり得るのであなたの大事な資金が減ってしまう可能性が高まります。
FXはしっかりリサーチをして売買をすることで、勝率の高い売買が可能になります。
取引ルールを決めていない
FXで失敗する人の特徴は、売買のルールを決めていないことも挙げられます。
自分で考えた勝利のロジックから外れる取引を行うことは、ギャンブルトレードを行うことと同義です。
FXで成功する人の多くが自分ルールを守って取引を行うので、確立した自分ルールの枠から外れることがないように取引することを心がけましょう。
レバレッジのかけすぎ
FXで失敗する人の特徴でレバレッジをかけすぎていることが多いです。
必要以上にかけすぎるとポジションを強制決済を発生させてしまう恐れがあります。あなたの資金が一気に底を尽きてしまう可能性があるため、レバレッジを上手く調節する必要があります。
FXで成功したいのであれば、レバレッジを適度に設定して売買を行いましょう。
ポジポジ病になっている
FXで失敗する人にありがちなのが、ポジポジ病になることです。
ポジポジ病は稼ぐことが目的になっておらず、取引をすることが目的になってしまっているで、特に初心者の方は気をつけましょう。
しっかり自分ルールを守ってトレードすることで、ポジポジ病を予防することが可能です。
余剰資金で行っていない
FXは余剰資金で取引をしないと、人生レベルで失敗してしまう可能性が高まります。
例えば、300万円の資産を持っていて250万円を普段の生活費と非常時に使うお金だとすると、余剰資金は50万円になります。
仮にあなたがFXで証拠金を潤沢にするために、消費者金融などから借りるのは論外です。
FX取引で損失を出した場合、残るのは消費者金融の「支払い」のみです。
無計画にポジションを放置している
チャンスを逃したくないという気持ちから、ポジションを保持し続ける方が多いです。
仮にロング(買い)ポジションを保持しているとスワップが発生するので良いと考えるかもしれません。しかし、価格が下がり続けた場合には、常に資産が無くなっていくことにも繋がります。
ポジションを保有すること自体は悪いことではありませんが、計画も根拠も無く適当ポジションを持ち続けることは、同時にリスクも背負い続けていると思っておいた方が良いでしょう。
損切りが出来ていない
FX取引に限らず、簡単に損切りに踏み切れる方は少ないでしょう。
しかし、損切りをしなければ損失は大きくなっていく可能性があります。
自分で決めたラインを超えて損失が出てしまっている時には思い切って損切りを出来るかどうかも、失敗と成功の分かれ道になると言えるでしょう。
様々な通貨に手を出している
FXは外貨の売り買いで利益を出す投資方法となります。
メジャーな通貨だけでは無くマイナーな通貨も対象となるので、どの通貨で大きな利益が出るか解らない事から、様々な通貨に手を出したがる人もいます。
ご自身がマイナーな通貨に詳しく、デメリットも把握しているのであれば問題はありませんが、そうではなく闇雲に様々な通貨に手を出していると、売りたいときに売れなかったり思わぬ損失を被ることもあります。
また、闇雲に様々な通貨に手を出すと失敗するリスクも高くなると言えるでしょう。
ロストカットラインが解っていない
FXでは、根拠金の維持率が一定以下になると、追い金をしない限り強制的に決済される「強制ロスカット」と言う仕組みがあります。
このロスカットの割合は、FX会社によっても異なりますが、50%の会社もあれば100%の会社もあります。
取引金額が多ければ多いほど、少しの値動きでロスカットの割合に達してしまうことがあります。
このロスカットの割合や仕組みを理解してなければ、思わぬ失敗を招くこともあるでしょう。
相場の動く時間を知らない
FX取引では、多くの人が売り買いをする時間帯に取引をすることが利益を出すポイントにもなります。
株式投資では平日の日中に相場が開くので、その時間帯に取引をすれば良いのですが、FXの場合には海外の通貨を売り買いすることからニューヨークやイギリスの時間に併せて取引をしなければいけない場合もあります。
日本では、概ね夜中から朝方に掛けての時間がFX相場が活発に動く時間と言って良いでしょう。
その時間帯を把握していなければ、売り買いが上手くいかずに失敗することもあるでしょう。
FXの失敗を防ぐ方法
FXで失敗を防ぐ方法を3つ紹介します。
先程紹介したFXにおける失敗パターンを回避したいのであれば、以下の対策を試してください。
証拠金を一度出金してみる
仮にあなたがFXで負け続けている場合、証拠金を一度出金してみてください。
連日負け続けている時は、「お金稼ぐ」という気持ちより「取り戻さないと」という気持ちが先行してしまいます。この気持ちが悪循環を生み、ポジポジ病や根拠のない取引の原因になってしまいます。
証拠金を一度出金することで気持ちをリセットでき、新たに入金した際に精神的に安定した状態で臨めます。はやる気持ちを抑え、ひとまず証拠金を出金してみることを検討してください。
ロスカットラインを定め、損切りを確実に行う
FXで失敗する人の特徴のひとつは、ロスカットラインを決めないで取引を行うことです。
ロスカットラインを決めるということは、あらかじめ損失するラインを決めると言うことなので、想定している以上の損失を出さなく済むことができます。
「機械的に損切りができない」という方は逆指値を指しておくことを推奨します。これを指しておけば自分が想定したラインで損切りを行ってくれます。
相場が荒れている時に損失を負っても、追証になるリスクを減らせます。
FXで失敗しないためにロスカットラインを定めて、損切りを確実に行いましょう。
PDCAサイクルを回す
FXは必ず稼げる方法はないので、失敗をしてしまったらPDCAサイクルを回しましょう。
PDCAサイクルとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、 Action(改善)をことを言います。
FXに当てはめると、「Plan」は取引のルールを決めることで、「Do」は実際にトレードを指します。
「Check」はどのようにローソク足が動いていくらの額が動いたか、「Action」は資金がマイナスになってしまったら、次のトレードのどのように生かすのかを考えます。
FXは100%稼げる手法はないので、失敗をしたらPDCAサイクルを回して勝率を上げていきましょう。
FXの失敗談
FXで失敗をする方法について解説していきました。
そこで実際にどのような失敗があったのかを、失敗談を交えて紹介します。
- FXの失敗談:デモ口座では上手くいっていた
- FXの失敗談:自己資金が無くなった
- FXの失敗談:理想が高すぎた
デモ口座では上手くいっていた
FXで失敗した方で、デモ口座で資金を増やしたことが自信になって、本番口座で自己資金を一気に減らしてしまう人がいます。
デモ口座と実際にFXチャートは同じ値動きをするので、デモ口座で練習をすることは十分にできます。
しかし、練習で上手くいったからといって、本番で大きな資金でFXを始めても失敗してしまう可能性があるのです。
大学受験でも家で問題集をスラスラ解けていたのに、本番になると本気を出せなかったという方はいるはずです。
FXも同じで本物のお金でトレードをすると、いきなり失敗してしまうこともあるので気をつけましょう。
自己資金が無くなった
FXは資金を何倍に増やすことが可能な投資なので、自己資金を全額使ってしまう方がいます。
自己資金を全部使って何倍にもできるならいいのですし、実際に資金を何倍にも増やすことができた方も存在します。
ですが、YouTubeに動画を投稿して、年間何億円も稼げるかというと、そんなことはありません。
成功したほんの一部の人を見て自分もできると思ってFXを始めると、悲惨な結果になる可能性があります。
FXを始めるなら余剰資金から始めるようにしましょう。
理想が高すぎた
FXは何千万円や何億円稼ぐことも可能な投資なので、かなり魅力的に感じる方が多いはずです。
しかし、FXは夢が大きすぎると失敗する可能性も自然と高くなります。
なぜなら、FXで1億円稼ごうと思ってトレードをすると、時間がかかりますし自分のルールを途中で変えて無茶なトレードルールに変えてしまう場合があるからです。
仮に体重を10kg痩せようと思っても、時間がかかってしまうので無茶なトレーニングをしたり食事制限をする人が出てきます。
すると継続するのが難しくなるので、結果的に体重を10kg痩せる目標が達成できません。
FXも同じで1億円稼げたらすごいですが、まずは1万円を稼ぐなど目標を低くしてみましょう。
FX投資で失敗する割合
FX投資に関してどれ位の割合で失敗をするのか気になる方もいるのではないでしょうか。
ここでは、FX投資の成功と失敗の割合を少し紹介してみましょう。
年度 | 期 | 減少口座割合 | 増加口座割合 |
---|---|---|---|
2021年 | 1 | 49.60% | 50.40% |
2020年 | 4 | 45.24% | 54.76% |
2020年 | 3 | 55.53% | 44.47% |
2020年 | 2 | 57.31% | 42.69% |
過去1年間のFX投資による成果を割合にした表となります。
名前の通りとなりますが、減少口座は資産が減少して、増加口座は資産が増えている割合となります。
過去1年間を見ると、減少口座割合が多い時期と増加口座割合が多い時期は2期ずつで同じとなっています。
しかし、2020年の2期では、減少割合が57.31%なので、失敗した人が少し多かったと言えるでしょう。
その事から、過去1年間をトータルしてみると、少しだけ失敗した人が多かったのかと思います。
FXは失敗をするというイメージが強いという方も多いと思いますが、実際にはそこまで失敗している人は少ないとも言えるでしょう。
少なくとも、しっかりと勉強をして相場を読み間違えなければ、大きな損失を出すことは無いとも言えるのではないでしょうか。
初心者におすすめのFX口座3選
FXを始めるにあたって、注目すべきポイントを比較し、おすすめ人気ランキング順に紹介しています。
実際に利用しているユーザーの評価・口コミも是非参考にしてください。
FXの失敗に関するFAQ
FXの失敗に関するFAQをまとめていきます。
失敗に関するよくある質問について、知ることで自分のトレードに生かしてみてください。
FXの失敗で借金にならないようにしっかり対策しよう!
以上、FXの失敗について解説していきました。
これからFXを始めようと思っているけど、失敗が怖いと思っているのであれば、下記のパターンを参考にしてください。そうすれば、追証や多大な損失を出さず、コツコツと利益を上げられるでしょう。
- リサーチ不足で売買する
- 取引ルールを決めていない
- レバレッジのかけすぎ
- ポジポジ病になっている
- 余剰資金で行っていない
FXは誰でも今からすぐに始められる反面、勉強や情報収集をしないと一気に資金を減らしちゃう可能性があります。
FXの勉強をして自分のルールを徹底的に守り、確実に利益を上げていきましょう。