FX基礎知識

FXと金利差の関係【スワップの理論値と各社の実績値を比較】

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CBMB編集部2026年4月1日(2026年10月5日 更新)約6分で読めます

FXのスワップポイントは、取引する2つの通貨の金利差をもとに各社が決めています。金利の高い通貨を買って低い通貨を売る向きなら受け取り、逆なら支払いになります。この記事では、金利差からスワップを計算する式と、当サイトが記録している各社の実際のスワップを並べ、両者がどのくらい一致するかを示します。金利の先行きや為替レートの見通しは扱いません。

金利差とスワップポイントの関係

通貨ペアを買うことは、一方の通貨を持ち、もう一方の通貨を借りることと同じ形になります。持っている通貨の金利を受け取り、借りている通貨の金利を払うので、その差がスワップポイントの考え方の土台です。

金利差から1日あたりのスワップを見積もる式は次のとおりです。

取引金額(円)× 金利差(年率)÷ 365 = 1日あたりの理論値(円)

たとえば USD/JPY を1万ドル、為替レート1ドル=150円(仮定)、金利差を年3%(仮定)とすると、1,500,000円 × 3% ÷ 365 ≒ 123円 になります。

実際のスワップは、この理論値そのものではありません。各社は金融機関との取引(カバー取引)の条件などを踏まえて決めており、同じ日・同じ通貨ペアでも社によって値が違い、買いと売りで絶対値も違います。

実際のスワップはいくらか(当サイトの記録)

2026年9月18日(付与日数1日の日)の値です。1万通貨あたり・円で、各社が公表するスワップカレンダーから当サイトが取得しました。

通貨ペアDMM FX 買いDMM FX 売りSBI FXトレード 買いSBI FXトレード 売り
USD/JPY115−118115−123
GBP/JPY154−157151−161
AUD/JPY94−9791−101
EUR/JPY76−7961−71
TRY/JPY24−2723−31
MXN/JPY13−16記録なし記録なし

表の値から読み取れることは次のとおりです。

  • 買いの受け取りより、売りの支払いが大きい:どの通貨ペアでも、同じ社の売りの絶対値は買いより3〜10円大きくなっています
  • 社によって差がある:EUR/JPY の買いは、DMM FX が76円、SBI FXトレードが61円でした
  • 「1万通貨」の取引金額は通貨ペアで大きく違う:1万ドルと1万トルコリラ・1万メキシコペソでは円に換算した取引金額がまったく違うため、この表の円の額をそのまま「金利差の大きさ」として比べることはできません。比べるときは、取引金額あたりの割合に直します

他の社・他の日付の値はデータから取り出せます。日ごとの動きは豪ドル円のスワップの記録でも扱っています。

実際の値を年率に直す

上の式を逆に使うと、実際のスワップが取引金額の年何%にあたるかが分かります。

1日あたりのスワップ × 365 ÷ 取引金額 = 年率

USD/JPY の買い115円で、為替レートを1ドル=150円(仮定)とすると、115 × 365 ÷ 1,500,000 ≒ 2.8% です。為替レートの仮定を変えれば割合も変わるので、実際に計算するときは取引時点のレートを使ってください。

名目金利と実質金利

スワップの元になるのは、中央銀行の政策金利や短期金利といった名目の金利です。一方、物価の上昇を差し引いた「実質金利」は、名目金利からインフレ率を引いて考えます。名目金利が3%でもインフレ率が2%なら、実質金利は1%です。為替レートの説明では実質金利の差が使われることもありますが、スワップの計算に使われるのは名目の金利です。

政策金利はどこで確かめるか

政策金利は各中央銀行が決め、決定のたびに公表します。数字は変わるため、この記事には現在の値を書きません。次の公式ページで確認してください。

過去の例として、FRB は2022年3月から2023年7月にかけて、フェデラルファンド金利の誘導目標を0.00〜0.25%から5.25〜5.50%まで引き上げました(FRB の公表)。会合の日程は各中央銀行が年初に公表しており、FOMC についてはFOMCとFX相場への影響で扱っています。

金利差を目的に保有するときの注意

  • スワップは毎日変わる:金利差が同じでも、各社が日ごとに値を決めています。過去の値が続く保証はありません
  • 為替レートの値動きのほうが大きい:USD/JPY を1万ドル持つと、1円の値動きで損益は1万円変わります。1日115円のスワップの約87日分です
  • 金利差が縮むと受け取りも減る:政策金利が変わると、スワップも変わります
  • レバレッジ:国内では個人の取引は最大25倍までです。ロスカットの水準は社ごとに違います(証拠金の計算方法)

保有日数とスワップの関係はスイングトレードの記事にまとめています。

出典

  • スワップポイント:各社が公表するスワップカレンダー(当サイトが営業日ごとに取得。取得日時と原文のハッシュをデータに記載)
  • 政策金利:上に挙げた各中央銀行の公式ページ
  • 金融庁(個人向け店頭FXの証拠金規制)

この記事で触れた業者

各社が公表している条件はブローカー比較にまとめています。スプレッドには適用時間帯などの条件があります。

DMM FX
株式会社DMM.com証券
USD/JPY 0.2銭(原則固定・例外あり/2026-08-14 確認)
SBI FXトレード
SBI FXトレード株式会社
USD/JPY 0.18銭(変動/2026-09-24 確認)

各社の公表条件

当サイトが公表値を記録している10社です。順位ではありません。並びはブランド名の五十音順で、 提携の有無とは無関係に全社を載せています。

業者ドル円例外時の上限
DMM FX0.2銭3.9銭
GMOクリック証券 FXネオ0.2銭3.8銭
JFX0.2銭7.9銭
LIGHT FX0.2銭3.9銭
OANDA証券0.4銭0.8銭
SBI FXトレード0.18銭—
ヒロセ通商 LION FX0.2銭7.9銭
みんなのFX0.2銭3.9銭
三菱UFJ eスマート証券 FX0.2銭8銭
松井証券 MATSUI FX0.2銭6銭

各社が公式ページで公表している値です。当サイトの計測値ではありません。 原則固定は例外のある固定で、適用時間帯や対象口座の条件は各社で異なります。 取得日と出典URLは各社のページに記載しています。

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