損切りが苦手・・・
損切りをせずに勝てる手法はないの?
そもそも損切りは必要?
このような疑問や不安をお持ちではありませんか?
損切りは、損失を確定させる取引であるため、できる限り避けて通りたいと考えるのが一般的です。
しかし、FXで長期的に勝ち続けていくためには、適切なタイミングで損切りすることが非常に大切になるのです。
今回は
- 損切りの重要性
- 損切りしないとどうなるのか
- 損切りのルールの決め方事
というテーマで解説していきます。
この記事では、損切りの必要性やFXで勝ち続けるための考え方を解説しているので、ぜひ最後までお読みください。
FXの損切りはなぜ重要?
FXの損切りはなぜ重要?
損切りは損を確定する決済です。
つまり、損切りをしてしまうと手元資金が削り取られてしまいます。
しかし、適切なタイミングで損切りをしておかないと、ご自身の大切な資産を守れません。
ここでは、損切りの重要性について解説します。
損失を最小限に抑えるために必須
損切りの目的は、損失を最小限に抑えることです。
含み損を抱えているポジションがあったときに、そのポジションがこの先損失を膨らませる可能性が高いと判断したら、早々に手放すという判断が大切です。
実際、損切りした瞬間は含み損の分の損失を被ります。
しかし、先のことを見据えれば、この先抱えていく可能性があった含み損を手放すために必要な取引と解釈できるのです。
つまり、目先の損失よりも将来の資産安全性を保つために、損切りの判断は非常に重要になるのです。
FXで損切りしないとどうなる?
FXで損切りしないとどうなる?
FXで損切りをせずに、含み損を抱え続けているとどうなるのでしょうか?
理想的なシナリオとしては、相場が回復して、再び含み益をもつポジションに戻ることでしょう。
しかし、投資の世界は常に最悪のシナリオも想定し、リスクヘッジを取る必要があります。
- 追加証拠金が発生する可能性がある
- 最終的にロスカットされることもある
- 証拠金が足らなくなりエントリーできない
ここでは、損切りをしなかった場合に、どのような不利益があるのかについて詳しく見ていきましょう。
追加証拠金が発生する可能性がある
損切りせずに含み損を膨らませてしまうと、手元の証拠金で資金が足りなくなる可能性があります。
その場合、ポジションを維持するために証拠金を追加で入金する必要があるのです。
ご自身の証拠金がどれほど健全な状態かを測る指標として「証拠金維持率」という数値があります。
証拠金維持率は、一般的に200~300%程度で推移していることが理想とされます。
含み損が膨らむと証拠金維持率は悪化してしまうので、ご自身の資産状況に合わせて早め早めの損切りをおこなうようにしましょう。
最終的にロスカットされることもある
損切りをしそびれてしまい、含み損が膨らみすぎてしまうと、ロスカットされる可能性があります。
ロスカットとは、トレーダーの資産を守るために、証券会社が強制的にすべてのポジションを決済する手続きを指します。
ロスカットされてしまうと、すべてのポジションを失うため、自分の意思に関係なく損失が確定してしまうのです。
最悪の場合、証拠金で補いきれなかった損失分を追加で支払う必要があります。
そうならないためにも、含み損が大きくなりすぎないように、適度に損切りすることが大切なのです。
ロスカットの基準は、証拠金維持率によって決められます。
FX会社によって基準は異なるものの、50%または100%の間に基準が設定されていることが多いです。
証拠金が足らなくなりエントリーできない
損切りするタイミングを逃して、大きな損失を繰り返してしまうと、資産額にダメージを与えます。
結果として証拠金が不足してしまい、エントリーしたいタイミングでポジションを持てなくなる可能性が出てきます。
せっかくのエントリーチャンスを逃すのは、損失と同じです。
損切りをしないことは、エントリーチャンスを逃すことにもつながるため、注意しましょう。
FXで損切りする方法2つ
FXで損切りする方法2つ
損切りの重要性は理解できても、実際に損切りをするのは難易度が高いと感じる方は多いのではないでしょうか?
ここでは、予約注文を駆使した損切りの方法を解説します。
ご自身の判断で損切りするのではなく、ある一定の条件を満たしたら自動的に決済してくれるため、メンタルのブレによる判断ミスを防げます。
逆指値注文をする
逆指値注文とは、予想に反した値動きをした場合に、自動で損切りをする注文方法です。
たとえば、110円で買い注文をした際に、あらかじめ105円に逆指値注文を入れておくとします。
そうすることで、予想に反して価格が下落したとしても、105円で自動で損切りされるため、大きな含み損を抱えることは避けられます。
このような自動決済のしくみを活用しつつ、資産を賢く守っていきましょう。
OCO注文もおすすめ
OCO注文とは、利益確定と損切りの注文を同時に出せる注文方法です。
OCOのメリットは、エントリーしておけば、その後は放置しておくだけでどちらかの注文が完了する点です。
たとえば、1ドル110円のタイミングでエントリーし、利益確定を111円、損切りを109円に設定したとします。
もし、相場が予想どおり上がり、111円に到達したら自動的に利益確定の決済注文が行われます。
反対に、109円に相場が下落すれば、自動的に損切りされるのです。
このようにして、どちらかの注文が確定したら、もう片方の注文は自動的にキャンセルされるため、便利な注文手法と言えます。
チャートに張り付いて取引したくない方におすすめの注文方法です。
FXでの損切りルールの決め方
FXでの損切りルールの決め方
損切りをする際は、自分のなかで確固たる判断基準を持っておく必要があります。
ここでは、具体的な損切りのルールの決め方を紹介します。
- pipsを目安に決める
- 直近の最安値を意識する
- レジスタンスラインとサポートラインからは少し離す
- どうしても損切りできない人は手法を変えるのもあり
自分のなかでルールを定めたら、徹底して遵守することが大切です。
pipsを目安に決める
エントリーしたタイミングからの値幅で損切りラインを決める方法です。
この手法を用いれば、損失額をコントロールしやすくなります。
たとえば「予想した方向と反対側に10pips動いたら損切りする」と決めておけば、10pips以上の損失を抱えることを防げます。
このようにして、損失を許容できる額で損切り幅を決定するのは、賢い選択です。
ただ、ポジションにのせるLot数によって損失額は異なるため、Lotの厚さは注意しましょう。
直近の最安値を意識する
直近の最安値や最高値は、多くのトレーダーが意識している価格帯です。
つまり、ほかのトレーダーが直近の最安値や最高値周辺に、損切りラインを引いている可能性が高いのです。
最安値を割り込むと、損切りの売り注文が集中するため、下落トレンドに切り替わるという傾向があります。
大衆心理を読み取ってトレードするのであれば、直近の安値や高値を意識して損切りラインを設定することをおすすめします。
レジスタンスラインとサポートラインからは少し離す
レジスタンスラインとは、チャートを上から押さえつけるようなラインです。
一方、サポートラインとは、チャートを下から支えるようなラインを指します。
レジスタンスラインとサポートラインは、多くのトレーダーが意識している価格帯に現れます。
つまり、レジスタンスラインやサポートラインを横切った際は、多くのトレーダーの注文が殺到して、価格帯が移動する可能性が高いのです。
そのため、損切りラインは、レジスタンスラインやサポートラインから少し離して設定することをおすすめします。
なぜなら、ラインの上に損切りを設定すると、価格が反転する可能性があるからです。
ほかの価格帯に移る可能性が高いと判断するためには、レジスタンスラインやサポートラインから少し離した価格帯に、損切りラインを設定しましょう。
どうしても損切りできない人は手法を変えるのもあり
損切りすることが精神的に辛いと感じたり、自分で決めた損切りルールを守れないという方は、積極的にトレードに参加することは避けた方がよいでしょう。
FXはトレードによって利益を積み増していく、為替差益を狙う手法のほかにも、スワップポイントなどの手法があります。
為替トレードが性格的に向かないと感じる方は、手法を変えてみるのが賢い選択と言えるでしょう。
FXで損切りしない・できない人におすすめの手法
FXで損切りしない・できない人におすすめの手法
FXでうまく損切りができない方でも、FXで利益を上げる方法があります。
ここでは、損切りの要素を最小限に抑えた運用方法を3つ紹介します。
- スワップポイント狙いの超長期運用
- ロットまたはレバレッジを極限まで下げる
- 自動売買での運用
スワップポイント狙いの超長期運用
スワップポイントとは、国家間の金利差を狙って利益を上げる方法です。
為替差益を狙う手法ではなく、インカムゲインを狙う手法であるため、相場の上げ下げに一喜一憂する必要がなくなります。
また、ポジションを保有しておくだけでよいので、基本的には損切りのタイミングなどを見計らう必要がありません。
そのため、相場の上下動に心を揺さぶられて、損切りできなかったり感情的にトレードしてしまったりする方には、おすすめの投資方法と言えます。
ロットまたはレバレッジを極限まで下げる
損切りが上手くできないのであれば、ロットやレバレッジを下げて取引することで、リスクを極限まで小さくできます。
ロットは1回のポジションにのせる資金量のことです。
また、レバレッジは、証拠金に対して資金を上乗せする倍率のことを指します。
ロットやレバレッジが大きくなればなるほど、ハイリスクハイリターンの取引となります。
そのため、損切りが上手くいかないのであれば、できる限りリスクを下げた取引をすることが大切です。
そのためには、ロットとレバレッジをできる限り下げて取引するようにしましょう。
自動売買での運用
自動売買で取引をすれば、チャートを見ながら損切りのタイミングなどを見計らう必要はありません。
最初に、取引ルールを決める必要があるものの、FX会社が提供する自動売買ツールを利用すれば、比較的かんたんに取引をはじめられます。
裁量トレードが難しいと感じる方は、自動売買で取引してみることをおすすめします。
FXでスワップポイント狙う際の注意点
FXでスワップポイント狙う際の注意点
スワップポイントで利益を上げるには、どのような点に注意をすればよいのでしょうか?
ここでは、注意点を4つ紹介します。
- 1,000pipsの下落に耐えられる資金を持つ
- ポジションの持ちすぎに注意
- 底値で買うのが理想
- 時には為替差益をえることも考える
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1,000pipsの下落に耐えられる資金を持つ
スワップポイントで利益を狙うには、長期的にポジションを保有する必要があります。
そのため、時代の流れのなかで、大きな値動きに耐える必要があるのです。
これまでに1,000pips以上の値動きがあった例はいくつかあります。
たとえば
- スイスフランショック・・・2015年1月15日
- コロナショック・・・2020年3月9日
があげられます。
長期にわたってポジションを保有する場合、大きな値動きに耐える必要があるのです。
スワップポイントを狙う場合は、資金量があればその分安定して投資が行えます。
ポジションの持ちすぎに注意
ポジションを複数持ってしまうと、資金の分散につながります。
スワップポイントを狙って投資をする場合、大きな価格変動に耐える必要があるため、資金の分散は避けたいところです。
大きな資金があっても、複数のポジションを持ってしまうと防御力が分散されてしまうことにつながるのです。
割安感に心を躍らせることなく、全体的な投資計画を見据えた上で投資することをおすすめします。
底値で買うのが理想
スワップポイントで利益を上げる場合は、できる限り底値で買うようにしましょう。
下がりきったところでポジションを持ってしまえば、その後に相場が下落する可能性が小さくなります。
それでも、最安値を更新しないとは言い切れないので、リスクヘッジはしっかり準備しておきましょう。
反対に、高値づかみをするのは避けましょう。
スワップポイントによって利益を上げていても、為替差損を被ってしまっては元も子もありません。
時には為替差益をえることも考える
スワップポイントはインカムゲインを狙った投資方法ですが、為替差益を狙うことが可能です。
ポジションを持つだけで、為替変動の価値の上下動に巻き込まれます。
理想的なシナリオは、スワップポイントでインカムゲインを得ながら、為替差益によるキャピタルゲインも手に入れることです。
そのため、利益を上げられるシナリオの視野を広く持って、投資することをおすすめします。
FXの自動売買の注意点
FXの自動売買の注意点
損切りができない方は、自動売買を上手に使うという方法もあります。
自動売買とはいえ、確実に利益を上げられるとは限りません。
ここでは、自動売買で取引する際の注意点を解説します。
- 中長期的に運用する
- 少額からはじめる
- 使用するプログラムを辞めるラインを決めておく
- 資金は多めに用意するのがおすすめ
中長期的に運用する
自動売買は短期的に利益を上げようとすると、損失に終わる可能性が高くなります。
なぜなら、自動売買のロジックが中長期的な目線で利益を上げられるよう、プログラムされている場合があるからです。
そのため、短期的な目線で利益を上げようとさまざまな自動売買ツールを試しても、結局すべてにおいて損失を出してしまうという結果に陥るケースがあります。
数日から数週間というような、短期目線にこだわらず数ヶ月から半年スパンの中期的な目線を大切にしましょう。
少額からはじめる
自動売買で取引する場合は、取引量は抑えておくようにしましょう。
なぜなら、FXの自動売買は数週間単位で取引をすることが多いからです。
ポジションを持っている間の価格変動に、耐えられないようなポジションの持ち方をしてしまうと、ロスカットにかかる可能性があります。
そのため、ハイレバレッジの取引は避け、できる限り少額で取引をはじめましょう。
使用するプログラムを辞めるラインを決めておく
自動売買のプログラムとは言え、思ったとおりに稼働しない可能性は避けられません。
ときには、裁量トレードであれば絶対にしないような取引をして、損失を出してしまうこともあるでしょう。
そのような不測の事態に備えて、あらかじめ撤退ラインを定めておくことをおすすめします。
たとえば「損失額が○○円を上回ったら運用を止める」というように、明確にラインを定めておくことが大切です。
そうすれば、軸を持った取引が可能になるでしょう。
資金は多めに用意するのがおすすめ
自動売買に限ったことではありませんが、資金を多めに準備しておくことは大切です。
強制ロスカットにかからないようにするためにも、FXに投入できる資金は多い方が取引が安定します。
生活資金に手を付けることなく、余剰資金の範囲内で100万円以上を準備できると非常に心強いでしょう。
FXで損切りしない手法に使える証券会社
FXで上手に損切りするためには、使いやすいツールがある証券会社を選ぶことがおすすめです。
また、スワップポイントの高さやスプレッドの狭さなどにも注目することで、よりお得にFXを始めることができます。
- DMM FX
- 外貨ex
- みんなのFX
ここでは、FXを安全に行うためにおすすめ証券会社を3社紹介します。
FXの損切りしない手法に関するよくある質問
FXの損切りしない手法に関するよくある質問
FXの損切りをしない手法には、どのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、損切りを必要としないトレード手法について詳しく解説します。
両建てすれば損切りの必要はない?
両建てとは、買いポジションと売りポジションを同時に持つことです。
値段が動いても片方のポジションが損失を抱える代わりに、もう片方のポジションが含み益となるため、プラスマイナス0となります。
そのため、為替変動のリスクを0にできるという目的で、スワップポイントを狙った投資に利用されるケースがあります。
しかし、両建ては、片方のポジションがロスカットされるとバランスが崩れてしまいます。
そのため、本質的には、為替変動のリスクは0にはできません。
また、売りと買いの両方のポジションを持つため、資金が2倍必要になります。
損切りをしなくてもよいからという、単純な理由で両建て手法を利用するのは避けた方が無難でしょう。
ナンピンも損切りせずにできる手法?
ナンピンは、含み損が出ている方向に損切りをせずにポジションの積み増しをおこなう方法です。
ポジションの買い増しをおこなうことで、エントリーのコストを平均化し、為替チャートが変動したときにより有利に利益を上げられます。
しかし、相場の方向とは逆方向にポジションの積み増しをおこなうのは、相場が回復しなかった場合に、大きな損失を抱えることになります。
そのため、初心者トレーダーの方にはおすすめできる手法ではありません。
ナンピンで戦略を組み立てる前に、しっかり損切りできるトレードスキルを身につける方が、賢い選択と言えます。
FXで損切りしないはリスク大!どうしてもできない人は手法を見直そう
FXで損切りできない場合は、近い将来大きな損失を被る可能性が高いです。
損切りが上手くいかない方は、デモトレードや少額トレードで損切りの仕方をトレーニングすることをおすすめします。
自分に合った手法を見つめ直すことで、精神的な面や資金的な面で取り組みやすい手法が見えて来る可能性があるので、上手くいかない方は、手法の見直しをおこなうとよいでしょう。
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