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FXの損切りルールの設定の目安はどれくらい?しない方がいいは本当か解説

サラリーマン

FXの損切りルールってどうやって決めたらいいの?

サラリーマン

損切りラインを決める目安って何?

サラリーマン

損切りをしなくもいい手法はないの?

本記事では、このような疑問にお答えしていきます。

損切りは、損失を確定させる取引であるため、苦手とするトレーダーが多いのは事実です。

しかし、損切りの仕方が定まっていないと、優位性の高い取引手法は実現できません。

今回は以下のテーマに沿ってFXの損切りについて解説していきます。

この記事のテーマ
  • 損切りを行う理由
  • 損切りの設定方法
  • 取引手法ごとの損切り幅の決め方

この記事を読めば、損切りの重要性や軸を持った取引の仕方のコツが分かるでしょう。

ぜひ、最後までお読みください。

目次

FXにおける損切りって何のためにやるの?

FXにおける損切りって何のためにやるの?

FXは損失を確定させる取引です。

なぜ、自分から損失を確定させる必要があるのでしょうか?

このポイントをしっかり理解することが、FXで勝ち続ける上で大切になります。

ここでは、損切りをする理由と損切りしないことで生じるデメリットについて解説します。

損失を最小限に抑えるために重要

損切りとは
引用:https://www.sbifxt.co.jp/beginner/step01_4_014.html

損切りの目的は、損失を最小限に食い止めることです。

この先大きな損失を抱える可能性があるポジションを早々に摘んでしまうことで、悪い芽が育たないようにするのです。

もちろん、損切りせずに放置しておけば、相場が反転して利益確定に終わるという結末を迎える場合も少なくありません。

しかし、確証のないハッピーエンドを期待して損切りせずに放置しておくことは、大損失を招く温床になりかねません。

人の思考の傾向として、損失回避性バイアスが存在します。

1万円獲得する喜びよりも1万円を失う辛さの方が大きく感じるように人の心はできています。

そのため、損切りしなくてはいけないポイントになっても、損失を確定させたくない一心で、ルール通りに決済できなくなるのです。

結果として、どんどん損失は膨らんでいき、気付いたときには取り返しの付かない額になってしまいます。

損切りできないとロスカットの危険性もある

損失が膨らんでいった先には、どのような結末が待ち構えてるのでしょうか?

最悪の場合はロスカットにかかって、FX口座に入金していた資金をほぼ全て失います

また、入金額が損失額を上回ってしまうと、追加証拠金が発生します。

追加証拠金とは、損失額を埋め合わせるために追加でFX口座に入金しなくてはいけないお金です。

ロスカットされてしまうと、FX口座に入金した資金を失うだけでなく、追加でお金を支払わなくてはならない可能性が出てきます。

このような失敗から、FXから遠ざかってしまったり借金を重ねたりする人が後を絶ちません。

FXで大損をしたくないのであれば、しっかりと損切りルールを守っていく必要があります。

FXの損切りの設定方法や考え方

FXの損切りの設定方法や考え方

ここでは、FXの損切りラインの決め方について紹介します。

損切りするラインの決め方はさまざまな方法がありますが、最も大切なのは自分で決めたルールを守ることです。

ここでは、3つの損切りラインの決め方について紹介します。

資金の何%の損失かで決める

損失額で損切りラインを決める方法があります。

この方法は、トレーダーのメンタル面を重視した損切りラインの決め方です。

例えば、「1回の取引で保有資産の5%を失ったら損切り」というルールを決めたとします。

その場合、FX口座に入金した額が10万円である場合、5,000円の含み損が出たら損切りすることになります。

ポイントは保有資産額が大きくなればなるほど、損切り幅も大きくなる点です。

サラリーマン

5,000円の損失は耐えられるけど、1万円の損失は辛いな・・・

と感じるのであれば、その都度損切りラインを決めるルールを調整すると良いでしょう。

しかし、取引中に損切りルールを変えてはいけません。

ルールを守っていないことと同じになります。

取引を始める前にあらかじめ、精神的に辛くない損切りラインを決めておきましょう。

何pips動いたかで決める

直近の高値や安値からの値幅で損切りラインを決めるやり方です。

多くのトレーダーは直近の高値や安値を意識しつつ、取引の判断をします。

つまり、高値や安値が更新されたタイミングが多くのトレーダーが損切りをする可能性が高いのです。

多くのトレーダーが一気にエントリーや決済をしたタイミングで、相場は大きく動き出します。

チャートを見ながら、注目が集まっているラインを見抜くことで、損切りを決断する値幅が見えてきます。

取引数量によって損失額は大きく変動するため、資金的に耐えられる範囲内の値幅を損切りラインに設定しましょう。

テクニカル分析を用いて決める

テクニカル分析を用いて損切り幅を決める方法があります。

例えば「移動平均線を下に抜けたら損切りをする」というルールの決め方です。

テクニカル分析の手法はたくさんあり、オシレーター系のテクニカル指標を用いて損切りポイントを見極める方法もあります。

テクニカル分析の専門的な知識が必要になるため、若干難易度は高くなるものの、分析手法が身につくと優位性の高い損切りラインを設定できるようになります。

FXの損切り目安は?50pipsはあり?スキャルピングなど手法ごとに解説

FXの損切り目安は?50pipsはあり?
スキャルピングなど手法ごとに解説

FXの損切りの目安は取引手法によって異なります。

ポジションを保有する期間によって、含み損に耐えられる値幅が決まります。

短期的なトレードであれば損切りラインは短く設定し、長期的なトレードであれば損切り欄は長めに設定する必要があるのです。

ここでは、取引スタイル別に損切りラインの目安を4つ紹介します。

スキャルピングは5pipsを目安に

スキャルピングは数分から数秒単位で売買を繰り返す取引手法です。

高度なテクニカル分析や相場を見抜く力が必要になるため、スキャルピングは難易度の高い取引手法といえます。

為替差損で利益を出す取引スタイルの中では、ポジションの保有時間が最も短いです。

1分足などの短い時間足で、10~20pipsの値幅を狙って取引します。

利幅を10~20pipsに設定すると、損切りラインは5pips程度にするのが良いでしょう。

利益確定と損切りの値幅のバランスを考慮すると、損切りの値幅は大きくなっても10pipsまでには抑えましょう。

デイトレードは10pipsがおすすめ

デイトレードは1日の中でエントリーと決済を完結させる取引手法です。

テクニカル分析やファンダメンタルズ分析を駆使しながら、50~100pips程度の値幅を狙っていきます。

ポジションの保有時間は、数時間程度になるでしょう。

スキャルピングと比べて、ポジションの保有時間が長くなるため、含み損を抱える可能性が高くなります。

そのため、10pips程度に損切りラインを設け、含み損に耐える緩衝領域が必要になります。

デイトレードで損切りラインを5pipsなどに設定すると、細かい損切りを何度も繰り返すことになりかねません。

50~100pipsの利益確定の値幅に対しては10pips程度の損切りラインが妥当と言えるでしょう。

スイングトレードは50pips

スイングトレードは、数日から数週間ポジションを保有し、100pips以上の値幅を狙う取引手法です。

日付や週をまたいでポジションを保有するため、スキャルピングやデイトレードと異なり、中期的な目線で相場を眺める必要があります。

利益確定の値幅が大きくなるため、損切りの値幅も大きくとらなくてはなりません。

100pipsの値幅で利益確定をするのであれば、50pipsを損切りラインにすると良いでしょう。

50pipsを損切りラインに設定するということは、50pips分の相場の逆行には耐えなくてはなりません

含み損が膨らんでいくのが、精神的に耐えられないという方は、取引数量を落としてリスクを調整しましょう。

スワップなどの長期トレードは100pips

長期トレードは数ヶ月から数年単位でポジションを保有し続ける取引手法です。

長い間ポジションを保有し続けるため、エントリーから決済までのスパンが非常に長いです。

つまり、為替差損による利益ではなく、スワップポイントによる利益を狙う取引手法となります。

スワップポイントは国家間の金利差で儲けを出す手法であり、ポジションを保有しているだけで利益を得られます。

そのため、すぐに損切りをする必要がないため、損切りラインはかなり広く100pips前後で設定する場合が多いです。

FXの損切りを決める際の注意点

FXの損切りを決める際の注意点

損切りルールを守ることは想像以上に難しいです。

反対に、損切りルールをしっかり守って取引できるトレーダーは、FXで利益を出し続ける素質があるといっていいでしょう。

ここでは、損切りを決める際の注意点について紹介します。

損切りルールは絶対に守る

損切りルールを守れず相場から撤退してしまう人は多いです。

なぜなら、含み損を抱えたポジションを決済できずに、ずるずると保有し続けてしまうことで、ロスカットにかかってしまう場合が多いからです。

口座に入金したお金が全て相場に飲まれてしまうと、精神的なダメージが大きく、

サラリーマン

FXなんてやらなければ良かった・・・

という結論に至ります。

そうならないためにも、自分で決めた損切りラインはしっかり守ることが大切です。

何pips基準を信じすぎない

損切りラインを何pips動いたかを基準に決めことにこだわりすぎると、本質からずれた判断基準になってしまいます。

理想的な損切りラインの決め方は、

サラリーマン

これ以上為替相場が動いたら、反転する可能性は小さいだろう。

と判断できるラインを見極めることです。

つまり、反転する可能性を残している領域であれば、損切りせずにポジションを保有し続けるべきと言えます。

他のトレーダーが強く意識している価格帯を見抜く力が必要になるのです。

テクニカル分析をはじめとする相場の分析手法を勉強することで、根拠のある損切りラインを設定できるようになるでしょう。

FXの損切りタイミングはどこで判断する?

FXの損切りタイミングはどこで判断する?

損切りタイミングを決定するタイミングとして、2つの判断基準を紹介します。

テクニカル分析の基礎的な内容になるため、損切りをする際の重要な考え方になります。

1度理解してしまえば難しい内容ではないので、ぜひ損切りラインを決める際に活用してみてください。

レジスタンスラインとサポートラインを意識する

(引用:https://min-fx.jp/start/fx-losscut/)

損切りを決めるタイミングとしては、レジスタンスラインとサポートラインを目安にするやり方があります。

この方法は、レンジ相場において有効です。

レジスタンスラインチャートの上抜けを阻止する抵抗線
サポートラインチャートの下抜けを支える支持線

この2つのラインは多くのトレーダーが意識しているラインになります。

レジスタンスラインに触ると、買われすぎと判断され、利益確定とエントリーの売りが集中するため相場が反転します。

また、サポートラインに触れると、売られすぎと判断され利益確定とエントリーの買いが集中するため、相場が反転するのです。

つまり、この2つのラインを抜けたタイミングはレンジ相場を抜け出し、新たな局面へと移るサインになります。

サポートラインをした抜けたタイミングと、レジスタンスラインを上抜けたタイミングでは、相場が反転する優位性が低くなるため、損切りすべきタイミングといえるでしょう。

このように、理論的に相場を分析し損切りラインを決定していくことをおすすめします。

一番最近の最安値を損切りラインにする

(引用:https://min-fx.jp/market/view-chart/)

直近の安値や高値の更新が止まったタイミングで、損切りをするという判断基準があります。

この考え方はトレンド相場において有効です。

トレンド相場は、直近の高値や安値が更新されていくことで形成されます。

例えば、上昇ラインにおいては安値が、何度も更新されています。

つまり、トレンド相場が終わるタイミングは、安値の更新が終わるタイミングです。

1つ前の安値を次の安値が更新できなくなったタイミングで、トレンドの勢いが衰え始めていることを指しています。

このタイミングで損切りすることで、理にかなった損切りが実現するでしょう。

FXで損切りしない手法もある?ナンピン両建て手法とは?

損切りせずに取引をする、ナンピン両建て手法というトレードの仕方があります。

損切りをしなくて済むのは魅力的ではあるものの、リスクをコントロールできる手法かどうかが気になるポイントです。

ここでは、ナンピン両建て手法について詳しく見ていきましょう。

逆の相場に動いたら買い増しする行為を売り買い両方でやること

ナンピンとは

(引用:https://www.oanda.jp/lab-education/dictionary/nanpin/)

両建てとは、買いポジションと売りポジションを同時に持つことです。

また、ナンピンとは価格が下がったときに、買い増すことで買値の平均を下げる手法を指します。

両建てのメリットは、為替相場の変動によるリスクを見かけ上0にすることが挙げられます。

例えば、価格が大きく下がった場合、買いポジションは大きな含み益を抱える一方、売りポジションは大きな含み益をもたらします。

含み損と含み益が相殺されることで、為替変動によるリスクが無くなったかのように見えます。

しかし、実際にはリスクは無くなりません。

デメリットの方が遥かに大きい

ナンピン両建てのデメリットとして、以下の2つが挙げられます。

  • スワップポイントによる損失
  • ロスカットにかかる危険性

スワップポイントによる損失は、買いスワップよりも売りスワップの方が大きいことが原因の1つです。

つまり、スワップの差額が毎日マイナスとなるため、ポジションを持っているだけで資金が削られるのです。

もう1つのデメリットとしてロスカットが挙げられます。

売りと買いのポジションをエントリーしなくてはいけないため、2倍の証拠金が必要になります。

そのため、レバレッジを高く設定せざるをえなくなり、ロスカットにかかる可能性が高くなるのです。

ナンピン両建て手法は、大きな損失を招く可能性があるため、気軽に手を出さない方が良い出しょう。

FXで損切り上手になるためのおすすめ注文方法

FXで損切り上手になるためのおすすめ注文方法

損切りが上手になることは、FXで稼ぎ続けられるかどうかの可能性に直結します。

損切りルールを守り切れない

という方は、予約注文を上手に活用すると良いでしょう。

ここでは、損切りをシステマティックに行うための予約注文について紹介します。

逆指値注文をできるようにしよう

ストップ注文

(引用:https://www.sbifxt.co.jp/beginner/step01_4_014.html)

損切りの決済を自分の手で行うのは辛い

という方には予約注文がおすすめです。

特に、逆指値注文ができるようになると良いでしょう。

予約注文には大きく分けて2種類あります。

指値注文主に利益確定の予約をする際に使われる
逆指値注文主に損切りの予約をする際に使われる

損切りする価格帯をあらかじめ設定しておくことで、相場が予約した価格になった瞬間に自動的に決済してくれます。

自分で取引していると、どうしても損を確定させたくないという感情が湧いてしまいます。

そのような葛藤を避けるためにも、逆指値注文を有効に利用すると良いでしょう。

OCO注文もおすすめ

OCOを新規注文で使う

(引用:https://www.gaitame.com/beginner/oco.html)

OCO注文とは、利益確定と損切りの価格をそれぞれ予約できる注文方法です。

片方の決済が実行されれば、もう片方はキャンセルされます。

つまり、指値注文と逆指値注文をセットにした注文方法といえます。

OCO注文を上手に活用することで、利益確定と損切りのタイミングを見計らうことなく自動で決済してくれます。

損失の値幅と利益確定の値幅をあらかじめ設定できるため、便利な注文方法です。

決済時に気持ちが揺らいでしまうという方は、OCO注文を上手に活用することをおすすめします。

FXは損切りが超大事!自分なりのルールを見つけよう

FXは損切りが超大事!自分なりのルールを見つけよう

損切りができるだけでも、FXで稼ぎ続けられる可能性が高まります。

リスクコントロールを行う上で、損切りは欠かせません。

損切りラインを決定する際は、

  • 手持ち資金の割合
  • 何pips動いたか
  • テクニカル分析に基づく

のいずれかで決定すると良いでしょう。

最も理想的なのは、テクニカル分析に基づいて損切りラインを決めることです。

ナンピン両建て手法などの、損切りがいらないとされる手法もあるものの、初心者トレーダーは手を出さない方が良いでしょう。

損切りルールをしっかり守って、資産を守りながら取引していくことが大切です。

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