「月利1%〜5%」は、複利で12か月続けると年13%〜80%にあたる数字です。この記事では、月利を年利や数年後の金額に直す計算、損失を取り戻すのに必要な利益率、そしてスプレッドなどの取引コストだけで月利のどのくらいが消えるかを、国内各社の公表スプレッドを使って示します。ある月利が達成できるかどうかは、当サイトには分かりません。ここで扱うのは、目標の数字が何を意味するかの計算です。
月利を年利に直すと
毎月の利益を元本に足していく(複利)場合、年利は「(1 + 月利)の12乗 − 1」で計算します。
| 月利 | 単利の年利(×12) | 複利の年利 | 複利で3年後(36か月) |
|---|---|---|---|
| 1% | 12% | 約12.7% | 約1.43倍 |
| 2% | 24% | 約26.8% | 約2.04倍 |
| 3% | 36% | 約42.6% | 約2.90倍 |
| 5% | 60% | 約79.6% | 約5.79倍 |
この表は、毎月同じ率で増え続けた場合の計算です。実際の損益は月ごとにプラスにもマイナスにもなり、同じ率が続く前提は成り立ちません。複利の計算そのものは複利運用シミュレーションでも扱っています。
損失を取り戻すのに必要な利益率
資金が減ったあと元の額に戻すには、減った率より大きな率の利益が必要です。
必要な利益率 = 1 ÷(1 − 損失率)− 1
| 損失率 | 元に戻すのに必要な利益率 | 月利2%で戻すのにかかる月数(複利) |
|---|---|---|
| −10% | +11.1% | 約5.3か月 |
| −20% | +25.0% | 約11.3か月 |
| −30% | +42.9% | 約18.0か月 |
| −50% | +100.0% | 約35.0か月 |
月の目標を高くして取引の数量を増やすと、1回の損失も大きくなります。上の表のとおり、大きな損失のあとは元に戻すまでの期間が長くなります。
取引コストだけで月利のどのくらいが消えるか
スプレッドは勝ち負けに関係なく毎回かかります。当サイトが2026年9月22日に取得した USD/JPY の掲載スプレッドは、国内8社が0.2銭でした。口座の資金を100万円として計算します。
| 取引の量(USD/JPY) | 1か月のスプレッド(20営業日) | 資金100万円に対する割合 |
|---|---|---|
| 1万通貨を1日1往復 | 400円 | 0.04% |
| 1万通貨を1日5往復 | 2,000円 | 0.2% |
| 10万通貨を1日5往復 | 20,000円 | 2.0% |
10万通貨を1日5往復する取引では、掲載値の0.2銭が守られたとしても、月利2%に相当する額がスプレッドだけで出ていきます。掲載値の適用時間帯の外では、同じ取引でもコストは十数倍になります(各社の適用時間帯はスキャルピングの取引コストの記事)。日をまたいで保有する場合は、向きによってはスワップの支払いも加わります(FXと金利差の関係)。
目標の月利から、1回あたりに必要な期待値を逆算する
月の目標額を取引回数で割ると、コスト込みで1回あたりに必要な平均損益が出ます。
1回あたりに必要な平均損益 = 資金 × 月利 ÷ 1か月の取引回数
資金100万円・月利2%(2万円)・1か月100回の取引なら、1回あたり平均200円の利益が必要です。1万通貨の USD/JPY なら2pips にあたり、0.2pips のスプレッドを払ったうえでの数字です。期待値の計算と、記録した回数が少ないときのぶれの大きさは期待値の計算方法にまとめています。
レバレッジと月利の関係
国内のFX業者が個人に提供できるレバレッジは最大25倍です。レバレッジを上げると、同じ値動きでの損益の率は大きくなりますが、損失の率も同じだけ大きくなります。証拠金維持率とロスカットの水準は社ごとに違い、詳しくは証拠金の計算方法で扱っています。